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#4_「文字」という方法

「ナスビの学校」は,「文字」を「生きる方法」として大切にします。

私は文字が読めます。だから,他者が書いた文字を読み,いろいろなことを感じ,考えることができます。

私は文字が書けます。だから,自分が感じたことや考えたことを,自分に向けて,そして,他者に向けて,文字にすることができます。

しかし,文字が読めたり書けたりすることを「当たり前」だと思うと,その大切さに気づけないままになります。

私はそのことを,2冊の絵本と1冊のマンガから教えてもらいました。

自分の感じたことや考えたことを文字にすることで,その文字は「自分」を離れます。時間や空間を超えて,たくさんの人たちのもとに届く可能性をもつことになります。

他者が感じたことや考えたことを文字にすることで,その文字は「他者」を離れます。時間や空間を超えて,私のもとに届く可能性をもつことになります。

「ナスビの学校」は,「文字」を「生きる方法」として大切にします。

「文字」は「生きる方法」です。

私が,私として生きる方法です。

私が,他者と共に生きる方法です。

「ナスビの学校」で育つ子どもたちは,「文字」を「生きる方法」として携え,生きていくことができるようになります。

私が今,この原稿を書けているのも,「文字」があるからです。

私が今,この原稿を書けているのも,私以外の誰かが「絵本」や「マンガ」を書いてくれたからです。

『チ。-地球の運動について-』第3巻・21話には,こんなセリフが出てきます。

「文字は,まるで奇跡ですよ。(中略)アレが使えると時間と場所を超越できる。」

「文字」を「奇跡」として,「私が私として生きる方法」として,「他者と共に生きる方法」として大切に学び続けられる学校をつくります。

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