#44_Ownershipという発想
「いい点数は、とらせてもらうもの」
「いい点数は、教師がとらせるもの」
「いいクラスは、つくってもらうもの」
「いいクラスは、教師がつくるもの」
「いい生活は、提供してもらうもの」
「いい生活は、親が提供するもの」
こうした考え方には、Ownershipの欠落があります。
Ownershipとは「所有権」のことです。
子どもたちは「所有権」を放棄しているのかもしれません。いや、そもそも、子どもたちは「所有権」という概念そのものを持っていないのかもしれません。
「学びの所有権」をもつことができれば、自分の学びを自分で設計し、必要に応じて他者を頼り、学びの結果に自分で責任をもつようになります。
「学級づくりの所有権」をもつことができれば、自分が過ごしている学級のありかたを自分で模索し、必要に応じて教師を頼り、自分ができることをやろうとします。
所有権を持つことは「自分自身でコントロールできる範囲を自覚すること」であり、「自分の力で変化を起こせそうな予感を抱くこと」なのだろうと思います。
子どもたちが「所有権」を持てるようになるためにはどうすればいいのか。
子どもたちが「所有権」を放棄しないでいられるためにはどうすればいいのか。
今のところ、ハッキリと言えるのは、「所有権をもったらいいことがあった」という経験を1つでも提供してみることです。「ああ、なるほど、所有権を持つとはこういうことか!なかなかいいじゃん!」と、子どもたちが思える体験を提供してみることです。
やってみようと思います。