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大人が子どもに対してできること

いつの時代も「今の若者は主体性がない!」とか「自分で考えて行動できない!」とか言われていますが、なぜそうなってしまうのか?

それは親や学校の先生の子どもに対しての接し方の問題で、大人が変わっていないからず~っと同じ「今の若者は・・・」ってことを言い続けているんだと思います。

では、大人たちはどう変わればいいのでしょうか?

簡単なモデルで説明してみようと思います。


①自分で決定できるようにする

まずは大人が子どものやることに口を出さない。
もうこれに尽きます。

子どもが自分のことを自分で決定できるようにする。

朝だから起きろ。
朝ごはんはこれを食べろ。
今日着る服はこれを着ろ。
あれをしろ、これはダメ。
さっさ飯食って風呂入って寝ろ。

大人が大人にこれをされたらキレるのではないでしょうか。
私ならキレて、二度とこの家とか職場には戻ってこないです。

すべて自分のことは自分で決めてもらえばいい。
なんか変な服装でも、なんかよくわからん趣味でも、怠惰でも、本人が決められる環境にするのが大人の役割だと思います。

決めさせるのでもなく、決めてもらうのでもなく、本人が決められるというのが大事な気がしています。


例えば「今日着る服」だとすると、子ども自身が自分の服を自由に触れる必要があります。

そして、それが許されている必要があります。
触れるところにあるけど、触ると怒られるのであればそれは自由にと言えないからです。

自由に選びやすいのも大事でしょう。
監視されていないとか、口出しされないとか。
自分で選べる環境のために大人が物理的にも精神的にも入り込まないようにする必要があります。


②否定せずに受け容れる

「今日の服これ着る~」と、真夏のクッソ暑い日なのに厚手の上着を持ってきたとします。
それでも一回受け容れて、着たまま外に出てみればいいと思います。

そしたら玄関出てすぐに暑くて自分でその服を脱ぐので。

これは一例ですが、最初に否定してしまうのは簡単です。
でも、そこで否定せずに子どもが自分で選択したことを受け容れることが大事だと思います。

この受け容れるは「肯定」ではありません。
肯定はさっきの例でいくと「厚手の上着めっちゃいいやん!ベストな選択やね!」みたいな感じです。
あなたの選択はまったく間違えていないよ!その通り!と完全同意して認めることです。

でも、本当は「なんでこのクッソ暑い中で冬物の上着やねん。絶対に暑いやん。あとで荷物なるやん」と思っているわけです。
なので、この自分自身の気持ちに嘘をつく必要はないわけです。

「暑いと思うけど、じゃあそれ着て一旦外出てみたら?暑いと思ったら脱ぎや」ぐらいの感じが受け容れるだと思ってください。


③失敗しても怒らない・責めない

暑い日に冬物の上着を着て、外に出たら、当然どこかで脱ぎます。

この時に「ほら言ったやろ!だから、そんなん着てこんでいいって言ったやん!そうなんのわかってるやろ!」みたいにやたら怒ったり、ネチネチ言ったりする人がいます。

言いたくなる気持ちもわからんこともないですが、子どもはそれが着たくて、実際に着てみたら暑かったことを知れた。「服装選びは見た目だけじゃなくて、機能性も考えなあかんねんな」と次からもっと質の高い選択ができるようになるわけですから、この体験をしてよかったなと大人側も思えるマインドセットをしておく必要があります。

挑戦したときに失敗はつきものです。
だから、その失敗を責めるのではなく、次に活かせるように会話するのがいいと思います。


④求められたときにサポートする

失敗したときや上手くいかないとき、自分だけだと難しいときに助けを求めてきます。

例えばさっきの話でいくと脱いだ上着が邪魔だったりしますよね。
持てる分は子ども本人が持てばいいと思いますが、疲れてきたりして持つのが大変になって、助けを求められたらサポートしてあげるのが大人の役目だと思います。

あと、大人と比べた時に子どもはお金を持っていません。
この子どものためにお金を出してサポートするというのは大人の役割だと思います。


⑤一緒にやる

そして、最後。
一緒にやるということです。
これがすごく大事なことだと思っています。

さっきの例でいくと、一緒に冬物の上着を真夏に着て、あっちぃ~!!という体験を一緒にしてみる。
大人からすればわかりきっているんですけど、子どもの側に大人が一緒に立つということが、【教える⇔教えられる】みたいな上下の関係性ではなく、対等の関係性ができます。

なので、とにかく一緒にやりましょう。

年齢次第では難しくなってくる可能性もありますが、遊びとか音楽、ゲーム、スポーツ、アニメ、Youtube、TikTokなどなど、子どもが興味もってやっていることを知って、大人も一緒にやるのが大人ができる一番のことなのかもしれません。


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