【週末農家の日記】その②収穫後の種蒔き
10月からシェア畑で週末農家を始めた。
畑で学んだことや気づきを得られたものを普段の記事とは違って、ボチボチと書く形で書き残していこうと思う。
最近の畑作業についての話を書く週末農家日記と、それとは別に私が農業などに対して考えていることや思っていることを週末農家物語として書いていくニ部構成になっている。
(奇跡的に第二話を書いているがこれで終わるかもしれない)
週末農家日記③収穫したら種を蒔こう
12月28日、年内最後の野良仕事へ。
ラストの収穫は大根だった。
もう寒くなると大きくならないので小ぶりなやつも抜いてしまった。
これで収穫するものはすべて採れた。
なにかの終わりはなにかの始まり。
陰と陽。
死と生。
収穫して空いた場所にまた次の野菜を植える。
すべて円になって繋がっていることがよくわかる。
太極図は本当に素晴らしいデザインだな〜と思う。
先週もやったんだけど、今週も土を耕やす。
肥料を混ぜて、きれいに均して、シーツを被せて完了。
この穴に種を蒔いていく。
種はほうれん草、ニンジン、春菊、サニーレタスの4種。
配分は自分次第だったのでなんとなくニンジンを多めに蒔いて、あとは同じぐらいにしておいた。
こちらニンジンの種。
めっちゃ小さい。
これを3粒ずつ1つの穴に入れて、土を被せていく。
なかなか地道な作業。
サニーレタス、ほうれん草、春菊も同様に蒔いていく。
ほうれん草が一番やりやすい計上だったので、少しほうれん草の好感度が爆上がりした。
土を被せたらジョウロで水をたっぷりあげて、種蒔き完了。
春菊の種に土被せるの忘れてて、種が流れ出ていってしまったのでかなり焦った。
確認が漏れないようにしないとダメなのは本当にいつものこと。
これで年内の野良仕事は一旦終わり。
今はスナップエンドウ、苺、ブロッコリー、ほうれん草、ニンジン、春菊、サニーレタスを植えている。
こう見るとかなり色んな種類あるな〜。
成長観察と収穫が楽しみ。
週末農家物語②野菜を育てないとダメって思った理由
私の実家は兵庫県の多可町というど田舎にある。
そこにも小さな畑があるのだが、家の周りは畑だらけだ。
しかし、最近はその景色が一変してきている。
農地を転用して太陽光パネルを敷き詰めていっているのだ。
私も母親もこれには猛烈に反対した。
が、最終的には土地をもっている人が決めることなので、どうしようもないことではある。
耕作放棄しているのであれば太陽光パネル敷いていくらかお金になればと考える地主の考えはわからんこともない。
もう農作業はできないが、太陽光パネルなら別に自分はなにもしなくてもいいわけなので。
でも、本当に太陽光パネルにしてしまっていいのか?
これは全ての日本人に問いたい。
そもそも農地はそう簡単には他の利用目的の土地にすることはできない。
色んな過程を経て、やっと太陽光パネルを敷ける土地にできる。
そして、一度農地を転用してしまうともう農地に戻すことはできなくなる。
これはとてつもなく恐ろしいことだ。
これまで主に日本人が食べるものを作っていた土地が、特定の企業が使うだけの電力を作る土地に変わってしまう。
シビライゼーションのような戦略シミュレーションゲームしたことがある人ならイメージしやすいと思うけど、土地には限りがある。無限に土地は広がっていない。特に日本は。
さらにその土地から得られる利益や成果物は土地の特性による。
畑に向いている土地、住宅に向いている土地、鉱石が採れる土地、木材が採れる土地、様々だ。
その中で畑に向いている土地にも当然限りがある。
そんな限りある貴重な農地が、日本人が食べるものを生み出していた土地が、目の前で無惨にも失われていくことに私はめちゃくちゃ憤りを覚えたし、危機感を肌で感じた。
憤っているだけでは何も変わらない。
私自身も畑を活用しているわけではない。
とにかくやるしかない。
自分もそうだけど、子孫が健やかに豊かに生きていく環境を作らないといけない。
この体験がものすごいモチベーションの1つになって、私はいま畑をしているように思う。
つづく