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お土産にしたい! 日本各地のグッドデザインを紹介します

グッドデザイン賞公式インスタグラムでは、毎日1点ずつ、受賞作品の写真と解説をアップしています。今日はこれまでに投稿したデザインの中から、夏休みの旅行や帰省のお土産にピッタリの、日本各地の名産品12点をご紹介します!

【2021年度グッドデザイン賞】
生産者・地域・食べる人みんなを幸せにするために。無脂肪乳を活用した、那須高原のお菓子づくりプロジェクト。

生乳からバターを作る際、その90%が副産物(無脂肪乳)となり、安価に販売されています。そんな小規模酪農家の課題を地域全体の課題と捉え、無脂肪乳をお菓子として製造販売することで価値向上を図り、酪農家がより持続的にバター作りに挑戦できるしくみを整備しました。お菓子の製造・販売を通じて、人口減少や障害者の就労といった問題の解決にも貢献しています。

【2021年度グッドデザイン賞】
岩手発・食と福祉と防災を掛け合わせた、アートな缶詰。

大人気のサバの缶詰「Ça va(サヴァ)?缶」と岩手県を拠点に活動する福祉実験ユニット「ヘラルボニー」のコラボレーションで生まれたアートなサバ缶。障がいのある作家がパッケージデザインを担当し、作家への経済的な還元を見込みながら、生活の近くに置いておけるデザインで非常時にすぐに持ち出せます。地域への波及効果が高く評価されました。

【2020年度グッドデザイン賞】
宮崎県新富町の関係人口創出を実現した、1粒1,000円の高級ライチブランド。

人口1万7,000人の町から生まれた、国産ライチのブランド化プロジェクトです。他にはない希少性と高い品質をもつ果実に目をつけ、ファンをつくり育てるという視点でブランド化を成功させました。経済効果だけでなく、多くの関係人口を生み出したことが高く評価されています。

【2021年度グッドデザイン賞】
米づくりの豊かさや幸福感を優しく伝える、福島発のブランド米プロジェクト。

登録制の限定生産者による米づくりから、市場におくりこむパッケージまでの一連を、プロダクトデザインと考えて開発しました。統一的な食味・品質を目指し、県内の産地ごとに栽培マニュアル作成をするなど、地域の取り組みとしても高く評価されました。今後、福島県農産物のイメージアップのけん引役になっていくことが期待されています。

【2020年度グッドデザイン賞】
温州みかん産地ならではの独自製法開発で、有田の雇用創出にも貢献するみかんジュースブランド。

果肉のみを押して搾る製法を独自に開発。一般的な搾汁方法の半分しか搾れないため、750mlのみかんジュースを作るのに、30個の温州みかんを使用しています。他地域との差別化を図ることで、長年にわたり市場の評価を獲得。和歌山県有田市の農村地域において、30年以上も持続可能な農業に取り組み、雇用を生みだしてきた実績が評価されました。

【2021年度グッドデザイン賞】
自分の中に新しい京都の地図を作る、街や店の見え方が変わるご当地かるた。

京都で100年以上続く「老舗」を集めたかるたです。店に直接訪問し、根気よく取材を重ね、聞いて回った情報を元に制作しています。美しいイラストを通じて、これまで以上に街の魅力が解像度を増し、全ての世代にとって京都を身近に感じさせる力強さがある、と評価されました。

【2021年度グッドデザイン賞】
街を愛する気持ちを醸成しコミュニケーションを活性化させる、東京・吉祥寺のご当地かるたプロジェクト。

SNSでハッシュタグをつけて投稿する形で読み札を募集し、多くの人が制作に関わることができるようにしました。内容も、ガイドブック的な「外から見た吉祥寺」ではなく、偏愛とも呼べるマニアックな投稿を大事にしています。住民参加で進めるプロジェクトが大切にすべき視点が詰まった取り組みです。

【2021年度グッドデザイン賞】
東京都本土唯一の村「檜原村」で、無農薬栽培された麦わらから作ったストロー。

環境負荷軽減、休耕地の活用、地域の農家の新たな収入源という地域貢献のベクトルが合致したプロジェクトです。麦わらストローは脱プラの取り組みとして、また地域産の取り組みとして強いメッセージを出すことに成功しています。麦が無農薬栽培である点、消費地東京に近く物流面でも低炭素であるといえる点も高く評価されました。ワークショップや体験会など、麦わらストローをつくる活動に都市の人々を巻き込むことで、使い捨て文化について再考する機会提供にもなっています。

【2021年度グッドデザイン・ベスト100】
会津の伝統工芸と現代工業が融合し生まれた、世界初・3次元形状のくし。

原発事故で会津若松市へと避難を余儀なくされた企業の、会津若松市の方々への恩返しの思いからはじまったものづくり。軽量で強いマグネシウム合金の特性をいかし、頭皮のカーブに沿うように立体的に設計されたくしは、髪を根本から梳くことで艶をあたえます。強い思いを地域に繋げ、広げて新しい行動へ移していったその姿勢も含めて高い評価となりました。

【2019年度グッドデザイン賞】
眼鏡の聖地、鯖江発。バイオマスプラスチックを用いた、人と環境に優しい老眼鏡。

生分解性を持った新素材を用いた老眼鏡は、材料会社ならではのこだわりと高い技術から生み出されました。デザイン、価格、品質がバランスよく高いレベルで結実した製品と高い評価を集めるとともに、老眼鏡以外の製品展開に対しても期待の声が寄せられての受賞となりました。

【2019年度グッドデザイン賞】
岩手県花巻で愛される、お漬け物のパッケージリデザイン。

清酒醸造で培った技術をもとに生まれたお漬物。商品価値を高めるため、袋売りだったパッケージを一新して生まれたデザインです。小さな寿司折のようなスタイルは小さく愛らしく、人に渡すときの楽しい気持ちや受け取った人の嬉しい気持ち、そこに生まれる豊かな時間が想像できます。お土産としての販路拡大や特産品コンクールの受賞も実現、ちょっとした遊び心が「時」も豊かにすると好感を集めました。

【2021年度グッドデザイン賞】
大好物からの逆引き、という新しいモノの選び方。全国の伝統的醤油メーカーと私の、出会い方のデザイン。

日本全国の伝統的な醤油メーカーからセレクトした醤油を100mlサイズで販売しているブランドです。
既存商品を統一的な食べ物のパッケージで覆ってしまい、買い手の想像力に働きかけるという手法で味を伝えるパッケージ、ブランディングのデザイン。あえて画一的な見せ方をすることで、多種多様な醤油の世界、そして日本全国に多くの生産者がいることを知るきっかけを作ります。実際に売上拡大にも貢献している点、簡単に着脱できるパッケージによって、本来の銘柄をすぐに確認できるという点も好印象です。

このほかにも、毎日さまざまな受賞作品を紹介しています。
グッドデザイン賞インスタグラムはこちらからどうぞ!
https://www.instagram.com/good_design_award/



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