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【X/Instagram/Facebook/LinkedIn】複数SNS運用者が考える各プラットフォームのユーザーインサイト

SNSって色々あるけど、とりあえずそれぞれのアルゴリズムだけ理解しておけばどうにかなるよね?なんて思っていませんか?

実は、それぞれのプラットフォームにいるユーザーが求めている情報や利用する目的には違いがあります。

この記事では、これまでX・Instagram・Facebook・LinkedInの支援を手がけてきた中で見つけてきた、各SNSのユーザーのインサイトをご紹介します。

取り扱う情報や、企業の場合はその商材にもよるかとは思いますが、それぞれのプラットフォームでユーザーが求めている情報・見せ方を理解することで、今よりも企業もユーザーもwin-winな関係を構築できるはずです。

ぜひ、参考にしていただけたら嬉しいです。
※以降の情報は、私の経験に基づく分析です。必ずしも全てのアカウントに当てはまることではありませんのでヒントとしてご覧ください。


X:キーワードは『即時性』と『拡散力』

例えば地震が起きたとき、すぐにXを開くという方も多いのではないでしょうか?このようにXは、「今何が起きているのか」「今注目されているものは何なのか」をすぐに知ることができるというのが最大の強みです。

そのため、Xで発信すると良いのは
・今まさに起きたこと
・これから起きようとしていること
この2点です。

もう少し噛み砕くと
・ニュース/リリースの発信
・イベントのリアルタイムな様子を届ける
・これから行われるイベントなどの告知
・新商品や最新のトレンド情報
など

企業がXを通して発信するのに、ユーザー特性を考えた際により適切であると思われる話題は以上のとおりです。

他にもXの特長としては、『拡散力』が挙げられます。
キャンペーンだけでなく、気軽に「広めたい」と思ってもらえるような見せ方やユーザーとのコミュニケーションが重要になるため
上述の「今まさに起きていること」「これから起きること」×「拡散力」が掛け合わさると、より有効なコミュニケーションになりそうです。

Instagram:キーワードは『深い繋がり』

Insatgramといえば、画像や動画などビジュアルで見せる投稿が最大の特徴ですが…ただ綺麗な画像や動画を投稿すれば良いという時代は終わりました。

Instagramには、Feed、Reels、Storiesなどさまざまな投稿形式があります。企業公式アカウントの場合はそれらのよさをいいとこどりして、ユーザーとコミュニケーションをとっていくことが重要だと考えます。

特にStoriesはユーザーのインサイトを知るツールとして有効です。最も重要なのはこの記事の大テーマでもある、「ユーザーのニーズに合わせた投稿をする」こと。Storiesのアンケートスタンプや質問スタンプ、アクションスタンプなど用途に合わせたスタンプを使いこなし、そこで得られるユーザーのニーズからFeedやReelsの企画を考え、投稿していくことでまずは自分のアカウントをフォローしてくれているフォロワーの期待に応えられます。

フォロワーの欲しい情報をStoriesで確認し、FeedやReels投稿で応えることで今度はフォロワーから、そのFeedやReelsに反応がもらえます。そうするとInstagramからその投稿は有益なものであると判断され、「発見」などを通してフォロワー以外にも投稿が届きやすくなります。

そうすることで、さらにアカウントへ興味を持ってくれるユーザーをフォロワーとして獲得し、次の投稿もまた成果を伸ばしやすくなる仕組みができます。

InstagramはXのような拡散力はないので、興味を持ってくれる人にいかにアクションしてもらえるか=どれだけ深い関係を築けるかが重要になります。そのため、より自分のアカウントを見てくれる人やターゲットとなり得る人のインサイトを確認することが大切です。

Facebook:キーワードは『日常性』

Facebookの最大の特徴は「実名登録」であることです。

XやInstagramでは、趣味や好きなものを見るため/情報収集するために利用するユーザーも多い一方で、Facebookは自分の身近な人の情報を得ることや自分の近況について発信することを目的として利用するユーザーが多いプラットフォームです。

そのため、企業ページはそんな「日常」を邪魔しないような投稿の見せ方が重要です。例えばマーケティング色の強い商品情報をただ投稿するだけや、広告バナーのようなテキスト情報盛りだくさんのクリエイティブは好まれない傾向があります。

商品などの「もの」に関する投稿よりも、人の表情が見えるような無機質ではないクリエイティブなど人物の「活動」にフォーカスした投稿が向いていると考えています。

そのため、商品の販促目的ではなく企業の活動やイベントの報告などをメインとしてコンテンツ作りがおすすめです。ものを売るためというよりも、何かに共感してもらうことに特化していると考えると良いかもしれません。

LinkedIn:キーワードは『情報量』と『ビジネス』

LinkedInの最大の特徴は「ビジネス利用に特化している」ことです。
経歴や現職の会社をプロフィールに登録できることから、履歴書のような役割を果たし、採用活動/転職活動をLinkedInを通して行う方も少なくありません。

他SNSの中で最もパブリックな世界観を持ち、自由に好きなことを発信するというよりもユーザー自身の仕事に関わる情報を発信する方やアピールする方が多いプラットフォームです。

企業ページとしてこの強みを生かして、求人や採用に関わる情報を出すことはもちろん、その他にも「企業」を知るための情報を発信していくことが重要です。

Facebookと少し似ていますが、LinkedInでもまた販促の側面のみを訴求することは向いていないと思います。販促について投稿するとしても、その裏側にある企業やブランドの思い、ビジネスインパクトなどを情報として載せることでユーザーに興味を持ってもらいやすくなります。

また、他SNSでは文字数の制限に関わらず、基本的には「気軽に情報収集できるもの」が好まれる傾向にありますがLinkedInは違います。
SNSは通勤途中や家でのリラックスタイムなど「オフ」の時間帯に楽しむものがほとんどです。そのため、情報量が多すぎるとかえってユーザーから敬遠されてしまう可能性があります。

ただし、LinkedInは上述の通り「ビジネスに特化」しています。そのため業務中の「オン」の時間に閲覧する人も多く、スキルや知識に関する情報を発信する人が多いため「どれだけ自分のタメになる情報が詰まっているか」がユーザーが投稿を閲覧する軸になっている可能性が高いのです。

そのため、より多くの画像や文章量が求められ、質はもちろんのこと量も重視されるプラットフォームなのです。

まとめ

冒頭でも記載している通り、これらは私の経験に基づく見解のため、必ずしも全てのアカウントに当てはまるとは言えません。

それでもヒントにはなり得ることをまとめたつもりです。

もちろん他にもそれぞれのプラットフォームの特徴はたくさんありますし、アルゴリズムもそれぞれです。しかし、アルゴリズムだけを重視した投稿は結局いつか頭打ちがきます。

どのプラットフォームにおいても共通することは、「ユーザーがいてこそのアカウントである」こと。読んでくれて、楽しんでくれる人がいるからこそ投稿に意味が生まれると思います。

ということは、そのユーザーを知ることが、投稿をたくさんの人に見てもらう/反応してもらうためにいかに重要か…

ユーザーを知らずして、高成果はなし。

この言葉を記事の締めくくりとさせていただきます。閲覧ありがとうございました!

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