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本質はグレーゾーン

インターネットやSNSが普及した現代、極論で物事を語る風潮が目立っています。「絶対に○○すべき」「○○はやってはいけない」といった白黒はっきりした意見が、人の注目を集めやすいからでしょう。しかし、ビジネスの現場に身を置く者として感じるのは、物事の本質はそんな簡単に割り切れるものではなく実際には、白と黒の間にある「グレーゾーン」にこそ、重要な要素が隠れています。今日はビジネス現場における本質についてお話をさせてください。

極論に振り回される危険性

営業の世界では、「これさえやれば成功する」といった単純明快な方法論が魅力的に映ることがあります。例えば、「とにかく電話をたくさんかけろ」や「相手を徹底的にリサーチして完璧な提案をしろ」などのアドバイスがそれです。しかし、実際には、どちらも正解にも不正解にもなり得ます。

電話をたくさんかけても、内容が適当では結果につながりませんし、完璧な提案を作り込むことに時間をかけすぎると、スピードが求められる場面では機会を逃すことになります。つまり、状況によって正解は変わるのです。

ビジネスの現場における「グレー」の本質

ビジネスの現場では、白か黒かを決める前に、まず「どちらの側面も理解する」ことが大切です。

  • 顧客との関係
    顧客に対して「価格を重視する」か「価値を重視する」かは一概に言えません。顧客によっては、安さを求める人もいれば、高くても価値を見出す人もいます。この間のバランスを見極めることが営業の腕の見せ所です。

  • チーム運営
    メンバーに対して「厳しく接する」か「優しく接する」かも、どちらか一方ではありません。人によって適切な接し方は異なりますし、同じ人でも状況によって対応を変える必要があります。

グレーを受け入れることのメリット

グレーな部分を受け入れる姿勢は、自分自身を柔軟にします。白黒はっきりさせることを目的にしてしまうと、視野が狭くなり、問題の根本が見えなくなることがあります。しかし、グレーの中に踏み込み、じっくりと考えることで、より適切な判断ができるようになります。

まとめ

白黒はっきりした意見に安心感を覚えることもありますが、ビジネスで結果を出すためには、その中間にある「グレー」を受け入れることが不可欠です。グレーを理解し、その中で最善を見つける力こそが、営業職として重要です。

今日もお疲れ様でした。
明日も頑張ります。


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