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おしえて鍼灸さん

両眼性複視にあらがう私的プロジェクトのひとつとして鍼灸に通っております。かれこれ一年になります。

以前からデスクワークの際、右手はマウスを握り締め、左手の小指は常にコントロールキーの上、そして見えない画面をどうにか読み取ろうと顔をぐっとモニターに近づけ、それはもう毎日ひどい姿勢で過ごしていました。

ある日ついに体が悲鳴を上げ、むち打ちとギックリ腰を同時に患いました。

それまでも単体でギックリ経験はありました。朝起きて目薬をさしたらギクっとなって全く動けなくなり、机の上のスマホにも手が届かず、数時間後やっとバイト先に休みの連絡を入れられた事があります。

当時は本当にこんな事起こるのね〜と驚きましたが、それ以来ギックリ経験者とは話が合うようになったので何事も経験だな〜くらいに軽く思っておりました。


しかしこの同時多発ギックリは、腰から始まってじわじわと首に至り「1ミリでも動かすと痛い!」という所まで、みるみる背中がガチーンと固まりました。

動けないし、寝られないし、寝返りもうてない。
二週間近く微熱が続き、まとまって取れる睡眠時間はMAX2時間くらい。
そこそこ大人な自覚はありますが、とても久しぶりに「痛いのが辛い」と言う理由で泣きました。

結局、治るまで1ヶ月近くかかりました。


両眼性複視と言う私の目の状況が良くならない事はわかったのですが、脳や視床下部、何か内側からアプローチができれば少しは良いのかもと思ったのが鍼灸医院を訪れたきっかけです。

鍼灸と複視の親和性は分からないのですが、
私がこれだ〜と思った「健康は眼に聞け」という若倉先生の著書も一緒に読んで下さり、
私がトライしたいことに寄り添って下さるとても良い先生と巡り合うことが出来ました。
ありがたや。

人には神経タイプや筋肉タイプなど、どの感覚が感知しやすいか色々あるようなのですが、私は鍼の刺激による流れが非常によくわかる神経タイプでした。

それがまぁ面白くて。

例えば耳の近くに鍼を刺してもらうと、そこから、あー今上顎の内側を通って眼窩内側の下の方まで来たなぁ、とか刺激がシピピピピーと通るのが感じ取れます。

くるぶしなど遠い所からも、頭蓋骨近くまで刺激が来るのが感じられる時もあり、ああ今日は尾骨のあたりで止まっちゃったなあとか、状態がリアルに感じとれるのも面白いです。

深い刺激も面白いのですが、印象深かったのが合谷のツボ。

手の親指と人差し指の骨が合流する所にある有名なツボですよね。

そこに鍼をして頂いたとき、いつものようなシピピピピーと言う刺激ではなく、なんというかその点を中心に水平に小波が広がるようなボワーンと言う刺激があって非常に驚きました。

石で出来た教会などの建物ではファルセットのような上に響く声が良く伝わり、
木と紙で出来た家屋や、隣の山まで伝えるにはお経のような水平に広がる声が良い、みたいな。

あれ、説明になってるのかな(汗)

ツボって奥が深いなぁと思います。


先日は背骨を中心に針を打っていただいたのですが、ちゃんと背骨を通って脳髄にまで何かが流れる感じがして、よし、二足歩行するぞ〜という気持ちになりました。

やはり年とともに重力に抗う力は衰えると思うのです。体重変わらなくてもジーンズきつくなったり、内蔵下垂したり。

ぐんぐん上に伸びようとするのが生命力なのかもな、と思います。

古代魚から爬虫類になり、四つ足から二足歩行になった、その時の情熱を思い出して、
天に向かってキリッと立ち、そこから見えるものを見たいものだと思います。

今日はここまで!


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