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24歳よろしくね

誕生日の前日は、これまでの人生で一番涙を堪えていたと思う。

国家公務員になりたいと官庁訪問に臨むも最終選考で叶わぬ夢となってしまった。
自分にもモヤモヤが残ったまま再チャレンジの意欲も湧かず、かといって民間就活するための方針も立たず。
思い悩み、進路不透明。研究も進まない。
無力感。無能感。悲壮感。
ここ数日はいつの間にか涙が出てしまうし一日に何度も泣いてしまう。そんな自分も嫌だった。
この状況を家族にどう伝えたらいいのか分からなくなっていた私は、高熱に冒されても絶えたことのなかった食欲を遂になくしてしまった。

ようやく母に電話をかけて、母の声を聞いた瞬間にまた泣いてしまった。
1時間半後には新幹線に乗り、実家に帰った。
そして翌日、私は誕生日を迎えた。

ああ
1ヶ月以上前のことなのに、思い出しても涙が出てくる
けれど、あの時期に比べれば、今は大丈夫。

24歳、M2、NNT。
両親を説得し(説得する精神力は回復した)留年して卒業を遅らせることにした。
落ち着いて、自分の行きたい場所を明確にしたい。
来月には就活生に紛れてインターンシップにも複数参加する予定だ。


"The most glorious moments in your life are not the so-called days of success, but rather those days when out of dejection and despair you feel rise in you a challenge to life, and the promise of future accomplishment."
『人生でもっとも輝かしい時は、いわゆる栄光の時なのではなく、落胆や絶望の中で人生への挑戦と未来に成し遂げる展望がわき上がるのを感じたときなのだ』
ーギュスターヴ・フローベール(1821-1880、小説家)

来年の今頃は就活を終え、修論も書き上げ、
院試のために学部の時にもできなかった卒業旅行を敢行しているかも。
ただただ読書、映画、ドラマに没頭し、時間も気にせず考察しまくっているかも。
親に就職は勘弁と言われたが、NPOで誰かのために全集中でエネルギーを注いでいるかもしれない。
いや、研究をブラッシュアップして論文投稿や学会発表ができたらいいなあ

・・・楽しむしかない。24歳。

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