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ちびたの本棚 読書記録「ヘラクレスの冒険」アガサ・クリスティー
ギリシャ神話のヘラクレスにちなみ、ポアロさんが12の事件を解決していく短編集だ。
ポアロさんのクリスチャンネームのエルキュールは、ヘラクレスのフランス語読みとは今まで気づかなかった! そう言われればそうだ。仏語は頭にあるhを発音しないものね。
12編のうち一番好きなのは「ネメアのライオン」だ。お利口なペキニーズが登場する話で、とりあえず殺人がないせいか雰囲気は明るい。ポアロさんのスマートな駆け引きが実に見事だ。
それに、女性に対するポアロさんの厳しくも思いやりのある姿が好ましい。
事件のタイプが違う12のストーリーが、まるで色とりどりのお菓子の詰め合わせのようで楽しい。それに短編なので登場人物が限られているせいか、スムーズに読めた。
ところで、TVのドラマ版ではこの12編をどうやって90分間に収めているのか。少なくとも一回は観ているのに、覚えているのはいつもの通り断片的なシーンだけ。スイスの豪華ホテルに残忍な殺人犯と共に雪で足止めされる話がメインだったかな。
さっそくもう一度観てみよう♪