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ちびたの本棚 読書記録「寿命が尽きる2年前」久坂部羊

「寿命を伸ばそうとするより、縮めないようにする」と本文にある。
多くの人はもともと決まっている寿命をなんとか伸ばそうとしているのだという。サプリメントを飲んだり、好きな食べ物を我慢したり、したくない運動をしたり。
医師である著者からみても必要のない検診や検査も多いようだ。

不慮の事故などを除いた場合、身の回りの準備や気持ちの整理には2年ぐらいあればよいだろう、と著者は考えている。

わたしとしては2年は長いなあと思う。じわじわと死に向かうのはやはり恐い。できればあっという間に死にたいと思う。気がつかないぐらいに。

莫妄想、妄想するなかれ、という意味で、これは著者の父上の信条の一つだそうだ。不安や心配をしながら生きるのではなく、生きている今を楽しもうと。病気や事故を始終心配している時間を、好きなこと楽しいことに使ってはどうか、不安だ心配だと憂えるその9割は起きないことなのだと。

うーん、確かにそうかも。
眩しくて頭が痛くなったらイヤだな、
ドライブに出かけて事故が起きたらどうしようなどなど、必要以上の心配をしているのね😓

漠然とした不安が時に大きくなることがある。それは孤独、病気、老後など様々だけれど、だからと言って今目の前にあるわけではない。

そういった心配事からほんの少し目をそらす、という方法を身につけて貴重な時間を楽しく過ごせればなあと思う。
ただし必要な準備は怠らないで。まさに備えあれば憂い無し。
あとはもう運命に任せて、大切な時間をニコニコ機嫌良く過ごしたいものですね。

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