いま、死にたいあなたと私へ
私には、どうしても虚無感と無力感にさいなまれる夜があります。
服が肌にあたる感覚さえ煩わしく、寝転がってみても起き上がってうろうろしてみてもどうしようもなく息苦しく感じてしまうのです。
私が私という入れ物の中に詰め込まれて身動きがとれなくてあえいでいるような状態。息が上手くできない。
悲しいのではなくただ絶望を感じて涙が出ます。
iPhoneを持ち上げる握力さえなくなってしまって、でも何かにすがりたいような気がしてベッドに横になったまま、ただ画面を目で追ってみたりします。
「死にたい」と明確に思ったのは、いつ頃からだったのか。気づいたら、常にうっすらと希死念慮というものが私の頭の片隅にいて、たまに私を支配するのです。
YouTubeで「死にたい」と検索すると、精神科医やうつ当事者の方々の動画を見ることができます。いのちの電話への連絡先も表示されます。
ただ、本当に酷いときはその情報があまり意味をなさなかったりします。
私はただ、「死にたい」「死にたい」と繰り返しながら時が過ぎるのを待ちます。
その時は一生続くような絶望感も時間が経つとほんの少し和らいだりします。(消えないけど)
そうしたら深く深く呼吸をします。
自分の呼吸の音に集中します。
死ぬのを先送りにしよう、と少し思えるような気がします。
ほんの1ミリだけでも心が浮き上がること。それは本当にすごいことで、大事なことだと思います。
そうして、猫の動画を見たり(猫が好きなので)目を閉じたりして、眠れるようなら寝ます。
次の日になれば、また新たな一日が始まります。
もう始まらないで欲しいと思うかもしれませんが、生き延びたことに変わりはないので、まず自分を褒めましょう。
絶望の日を乗り越えたあなたも私も偉いです。すごいことです。
私はいつか生きていて良かったと思える日まで、これを繰り返して生きてみようと思います。
これを読んでいるあなたも日々を乗り越えていけますように。