何者にもなれなくても人生は続くのだ
小さいころの夢は、作家になることだった。本を読むこと、絵を描くことがとにかく好きだった。
中学生になって、周りが看護師さんやアナウンサーなどを目標にしている中でも、相変わらず作家になりたいと思っていた。
でも、私は作文が大の苦手だった。読書好きが幸いして読解力が磨かれたのか、国語(特に現代文)の成績は学年でも上位だったが、作文となると何から書いたらいいのか分からない。頭の中では様々な感情が湧いているのに、文章の組み立ても言語化も、作文用紙を前にするとピタリと止まってしまう。