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AKEOME

皆様、新年明けましておめでとうございます。現在は初詣に行かれるであろう家族連れを横目に仕事に向かう電車のなか。

現在は9時15分。

一昔前から「あけおめことよろ」なんていう簡易的な挨拶が流行りましたが、私自身新年の挨拶はほどほどで、と思うのです。一番の理由は、学生時代から現在の会社でも、もはや誰に言ったかわからず、二度三度と同じ人に挨拶をしてしまうことに、多少疲れた自分がいるのですよ。

まぁでも日本人としては儀礼にこだわるのも大事とも考えるので、氏神様へは先ほどご挨拶してきました。


昨日は年明け前に氏神様へ家族でお詣りに行き、出店のカステラを買い、おみくじを引いたのですが、もはや泥酔状態だった私にはおみくじの内容が『吉』以外記憶にございません。

帰り道、恥ずかしがり屋さんのお月さんが顔を覗かせて、お月さんに気を取られていたら、気づけば23時59分。

妻が『あ、0時になったねぇ』と老婆のような、もはやこの世を達観したかと思うほどの落ち着いた声で、新年を迎えました。

若い頃はカウントダウンのような、『さん!にぃー!いち!』なんてことをしていましたが、実はあれ私結構苦手なんですよ。なんていうんですか、長いものに巻かれろ、ていうわけではないんですが、盛り上がってる場で『おれそのノリ苦手なんだよねー』なんて言えるほど強い人間ではないので、とりあえず一緒にやっていましたが。

妻の達観した新年の迎えかたを見ながら『あーやっぱ最高の嫁だな』なんていうことを心で思ったのは覚えてる。その後帰宅してからの記憶は曖昧だ。


さて、朝から妻の母が早起きして作ってくれたおせちとお雑煮とお神酒をいただきました。凄い量だ。


ごちそうさまでした。

現在9時40分。

会社に到着。しかし新年早々ロッカーの鍵を忘れる。どこにいった?

まぁ合鍵借りれるのでいいか、なんてゆるい気持ちと、今年は会社でどこまで新年の挨拶をせずにいけるかチャレンジスタート!

一人、二人とやり過ごす。

ふふ。

そして三人目はまさかのネパール人。瞬間スローモーションになった。彼の口から『明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします』

ネパール人よ、すごいじゃないか!二人目までの日本人よ、見習いなさい!

お前もな、というツッコミが聞こえるはずのない空間から聞こえてきますが。

ネパール出身の彼に『ネパールでも新年の挨拶はあるの?』と聞くと、『ああ、HAPPY NEW YEARは言いますね』との返し。すごいなネパール。さらに『ネパール語では新年の挨拶はあるの?』と聞くと、絶対に覚えれない単語が飛び出す。二回聞いても覚えれないので、メモを取ろうとすると『あ、書きますよ』

ガンジー超えたな。

さて、そろそろ仕事に入る前の現在9時54分。

ネパール語で新年の挨拶は
『ナヤ バルサコ スバカマナ』
らしいです。

いや、カタカナ書けるのもすごいな!

素晴らしい若者だな。日本においては外国人労働者への差別や迫害、暴力に至るまでニュースやSNSでよく見かけるが、私の会社にも数多くの外国人労働者がいて、こういう心の綺麗な若者がほとんどだ。日本人もむしろ彼らの心から学ぶことも多いのではないのか、なんてちょっと社会問題で気取ってみる。

あ、仕事始まるので、そろそろ。

皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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