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ヌールッディーン・ハッジャージュさんの日記

ヌールッディーン・ハッジャージュさんの日記が公開されています。彼はガザ出身の作家でしたが、2023年12月2日にイスラエルの爆撃によって亡くなりました。以下に日記を引用します。

 ”僕の名前はヌールッディーン・ハッジャージュ。僕はパレスチナ人の作家で、27歳の僕にはたくさんの夢がある。

 僕は単なる数字として死亡欄に掲載されるような死に賛同などしない。もう一度言わせてほしい。僕は人生を愛している。自由、子供たちの笑い声、海、コーヒー、小説、ファイルーズの曲といった幸せを感じられるものすべてを愛している。でも、こうした愛するものすべてを一瞬で失うことになるかもしれないのだ。

 僕には夢がある。その1つは僕が書いた本や小説が、世界中を飛び回ること。入国審査のスタンプが押されていないパスポートやビザを突き返されることなどない僕の作品に翼を授けて世界中に羽ばたかせたい。

 ほかにも夢がある。それは家族を持つこと。僕にそっくりな小さな息子がいて、息子を腕に抱きながらベッドでお話をしてあげたい。

 そして僕が最もかなえたい夢、それは祖国が平和になること。子供たちが太陽に負けないくらい明るい笑顔を照らし、爆撃を受けた場所一面に美しい花を咲かせ、そして僕らを隔てるすべての壁がなくなり、自由を手に入れることができる国になってほしい。

 この戦争で世界から孤立してしまうのなら、今回だけは僕らは好きに生きてみたいと思う。

ヌールッディーン・ハッジャージュ

2023年10月28日 パレスチナ ガザ地区”

 下記のリンクから日記の全文が読めます。また、文学フリーマーケット東京38において、日記をまとめた本を出版します。そのためのクラウドファンディングも展開中ですので、もしよろしければ、ご支援をよろしくお願い申し上げます。
 リターンは2000円で本とガザの風景の絵葉書セット(5枚入り)とステッカーです。現在、目標額の55%ですので、ご協力いただければ幸いです。


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