アフメド・モルタジャさんの日記
パッセージ・スルー・ジェノサイドのウェブサイトでアフメド・モルタジャさんの日記の日本語訳が公開されています。
彼は現在もガザで避難生活を送られています。
こちらでその一部を紹介したいと思います。
"10月23日午後9時17分
僕は殉教した全ての友人たちに謝罪する。君たちを弔う十分な時間が僕らにはない。そして、なぜ僕らの悲しみが断続的に君たちに伝わってくるのかと尋ねられることがあれば、戦争が続くと悲しいことがたくさん起きるから、君たちは僕らの悲しみの欠片を手にしているのだと説明するだろう。
僕は自分自身と友人たちに謝罪する。君たちの様子を確認する時間が取れないんだ。戦争は時間と安らぎを奪ってしまった。戦時下では、時間というものはないに等しい。
僕は子供たちに謝罪する。僕は君たちに何が起こっているか論理的に説明することができない。あまりにも多くの爆発が君の小さい心臓に響くとき、どうすればいいかということも教えてあげられない。
僕は、僕が暇だとぼやいていた全ての昼と夜に謝罪する。暇というのは、今の僕の意見では執筆活動ができるということだ。今この瞬間までは。偶然だ。僕たちはまだ生きている。
僕は28歳の僕自身に謝罪する。君がこうなることを願っていたわけじゃないんだ。好きだった女の子に気持ちを伝える勇気を持つという願いが僕にはあった。でも戦争のせいで、今日、僕が勇気をもって行うのは文章を書くこと、そして僕と彼女の双方に新たな悲しみの負担を加えないことだけだ。
最後に、僕のアラビア語が乏しいことを謝罪する。この文章が証拠だ。28文字では謝罪の手紙をうまくつづれない。"
ぜひ全文をお読みいただきたいと思います。
ガザ・パッセージ一同
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