イブラヒーム・マタールさんの日記
皆さま、こんにちは。パッセージ・スルー・ジェノサイドのウェブサイトはもうご覧いただけましたでしょうか?こちらにはガザの作家やジャーナリスト、医師の日記が掲載されています。ガザ・パッセージのプロジェクトではそれを日本語に訳しています。
今日ご紹介するのは、医師のイブラヒーム・マタールさんです。彼は今もガザで避難生活を送っていらっしゃいます。以下はその一部です。
”2023年12月24日
私はいつか、生き残って愛するガザへ戻れるのだろうか? また好きなことをすることが出来るのだろうか?
通りを散歩し、早朝、海辺に座って高く広い空と広大な青い海を見つめると、空と海が外の世界と私たちの唯一のつながりであると知るのだ。
友人たちと海辺で音楽を聴き、朝が来るまで語り合い、笑い合い、世界を嘲笑したり、歌を歌ったり、おしゃべりをすることが、また出来るのだろうか?
あの素晴らしいコーヒーと魔法のようなヌテラのケーキを提供するカフェに座って、世界で一番美しい都市にいるように感じることが、また出来るのだろうか? 母と海辺に座って夕日を眺め、海面にキラキラと揺らめく太陽を見て称えることが、また出来るのだろうか? 母はとても気に入っていて、彼女の人生の中で一番美しい光景だと思っているそうだ。私たちは、手で雨粒に触れ、そよ風が頬を刺すのを感じることが出来るのだろうか?
リマル地区をゆっくり散歩し、オマル・アル・ムフタル・マーケットで、人生で最高の時間を過ごすことが出来るのだろうか? またお気に入りの食事をすることが出来るのだろうか? 「Al Soussi」のホットソースを添えたファラーフェル・サンドイッチと「Kazim Ice Cream」のレモンスラッシュ。世界で一番おいしい組み合わせだ。
また大学で勉強をして、それからアル・カティバ公園で過ごせるのだろうか?”
以下のリンクから全文がお読みいただけます。ぜひご一読下さい。
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