さあ、奈良へ行こう!part3
奈良には1300年の息吹と、自分と向き合う大切な時間が流れている。
前回は東大寺について書いたが、次に紹介するのは、新薬師寺だ。
新薬師寺は、奈良中心部のエリアから離れた場所にある。徒歩だと30分程だ。市内循環バスでも行くことができる。
東大寺編でも書かせて頂いたが、朝早い時間帯と夕刻に訪れるのがおすすめ。
自分以外には誰もいないので、ゆっくりと落ち着いて参拝することができる。
ただ、場所が少し分かりづらいので、地図で道をよく確認しながら向かおう。
余談。新薬師寺を知ったきっかけも東大寺と同様、JR東海のCM 『いま、ふたたびの奈良へ』だ。CMが本当に格好いいので、ぜひぜひ見て頂きたい!
↓
いま、ふたたびの奈良へ-
https://m.youtube.com/watch?v=SHhN05zCGQY
さて、そんなこんなで新薬師寺に着いた。
入場料をお納めし、いざ境内へ!
境内に足を踏み入れると、本堂が美しい姿を見せてくれる。
本堂はもともと修行を行うためのお堂だったと考えられており、国宝に指定されている。
シンプルながら、広々としていて開放感がある。
そしてお堂の中では、ご本尊の薬師如来と十二神将が私たちを待っている。
あらゆる病気を治してくださるとされる他、衣食住を満たし、災害や厄を取り除く現世利益の仏様としても知られている。
新薬師寺の薬師如来様は、目を大きく開いているのが特徴。その大きな目で、ありとあらゆる人々を見守ってくださっているのだろうか。
何ともありがたいお姿なのだろう。
その薬師如来様の周りを、十二神将がぐるりと囲んでいる。
十二神将は、薬師如来とその信者を守る、ガードマンの様な役割がある。
お気づきの方もいらっしゃるかと思うが、十二支と十二の時刻を守るという意味で十二体存在するそうだ。
因みに、新薬師寺の十二神将は天平時代のもので、国内最古の神将像として、大切に受け継がれている。
※購入したポストカードの写真をアップしている
それぞれが武器と鎧を身に着け、今にも襲いかかってきそうな怒りの表情を秘めている。
ポーズも個性的で、圧巻の光景だ。これは実物でないと感じることができない。
これだ。本物を感じるために奈良まで来たのだ。
1300年の歴史と、この国が積み上げてきたもの、守ってきた伝統。
そして未来につなげるために。
さて、天平の空気に身を委ねるとしよう。
因みに、
近鉄奈良駅ビルでも、十二神将に会うことができる。
ビルの5階へ行くと、原寸大の十二神将がズラーーッと並んでいる。
レプリカとはいえ、その表情は迫力満点だ。
新薬師寺に行く時間のない方は、近鉄奈良駅ビルの5階に足を運んでみると良いだろう。