バイト初日から地獄
バイト初日から地獄だった。
もちろん、苦労をするために自ら選んだのだから大変なのは覚悟の上だけれど、それでも初日にしてはハードすぎた。
忙しいとの理由で、いきなり一番過酷な現場へ投入される羽目に。
上司に教えてもらいながら業務を進めるのだけれど、マジでメモを取る暇もなければ、聞き返す暇もないほどに忙しかった。
しかも、疲れが出始める午後になるに連れてさらに忙しさが増した。
全てが初めてなのに、忙しすぎて結局、ミスばかりした。
いや〜、本当、指示を正しく理解することは難しい。
勘違いや見落とし、同じミスまで繰り返すなどもうオンパレード。
当然、上司から怒られる。最初は優しかった上司だったけれどあまりにもミスを連発するし、業務も円滑に進まないのでかなり苛立たせてしまった。
全力でやったけれど、「申し訳ありません」としか言えなかった。
勤怠のやり方も初めてなのに、いきなり一番過酷なところにぶっ込まれるのはちょっと厳しかったかも。
まあでも、上司の方はもっと大変だっただろう。
当たり前だけれど、自分よりも数倍働いていた。しかもこんなにも使えない新人を面倒見ながら。
ほんとすごいと思った。
体は一日にしてボロボロになった。
働くために筋トレや有酸素運動を頑張ったけれど、その努力がなんの役にも立たないと思えるほどに体がすり減っていった。
柔軟も毎日していたけれど、昨日まで柔らかかった体が一気に筋肉痛と疲労で一気に石化した。
でも多分、筋トレとかしていなかったらもっと大変だったと思う。
多少なりともトレーニングしていたからこそ、10時間の肉体労働をやり遂げることができた。
それにメンタルもそこそこ強くなったと思う。
昔の自分なら、もしくはうつ状態のときに無理にこのバイトをしていたらと思うと恐ろしい。そもそも途中で帰宅していたと思う。
本当、よくこの過酷なバイトを選んで怒られながらも初日を乗り越えたと思う。
苦労を若いうちにできるだけする
このバイトを始める前に壮大な夢を掲げた。いずれその夢については詳しく書くと思うけれど、その夢を叶えるためいくつかの目標を立てた。
その中の一つに「人が嫌がるような過酷なバイトをする」という目標を掲げた。これは正直、攻めの一手。
あと直感。
メンタルが回復しているうちにできるだけ苦労をしておかないといけない気がした。
まあ当然、うつ状態という地獄は味わっているのだけれど、それとは違う苦労。世間一般的な苦労をしないといけないと思った。
今まで、部活も受験も真剣に取り組めず、それでいて世間ではゆとり世代に分類される上、ニートだなんて、なんて生ぬるいのだろう。もちろん今思えば発達障害とか色々あったけれど、それでももっとやれたと後悔しつつある。
きっと今、苦労しなかったことを後悔しているならば、歳を取ればもっと後悔すると思った。もっと生きづらくなると思った。
だからメンタルがいける時は攻める。苦労は買ってでも、何千時間かけてもする覚悟で人生に挑む。
逃げれば逃げる分だけ自信を失うような気がする。
もちろん、頑張りすぎてメンタルをまた崩壊させてしまう可能性もある。もちろんそれは気をつけなければならない。
う〜ん、難しいけれど、これはやはり直感。理屈じゃない気がする。
今が攻めどき。
どうせ、逃げても攻めても地獄なら攻めるしかない。
それに、もし、辛くなったらここに書けばいい。
でも、流石に怒られるばかりの職場しか人間と接しないのはまずい気がする。
早く、なんでもいいから別のコミュニティーに属さないといけない。
友達も恋人もいないから仕事での愚痴を聞いてもらえる人を見つけないと。
ああ〜、友達は一人だけいた。
でももう、一番辛い時にたくさん時間を割いてもらったからなかなかLINEしづらい。
当然、バイトを始めたこと誰よりも早く報告した。(まあ、その人しか連絡する人がいないのだが、、)
「頑張って!」と返信が来た。
嬉しかった。
ものすごく。
でももう、なるべく頼りたくないからな〜。また甘えてしまいそうで。
だからそう気安くLINEでやり取りできない。また、迷惑をかけてしまいそうで。
う〜ん、なんて言ったらいいんだろう。
大切な人ほど頻繁にやり取りできないというか?
命綱はずっと握りしめているものではないというか?
とにかく、今は職場とは別の人間関係を早急に構築していかなければならない。
誰とも関わらない日々のときはそれはそれで話さなくてもよかったけれど、働き始めるとやっぱり友達や恋人と話す時間が欲しい。
いや、そう思えるようになったということはそれだけ少しでも成長したということか?
そう思うことにしよう。
”世間と対峙するための武器がないなら、背骨を引き抜き武器とする”