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書評『50歳から花開く人、50歳で止まる人』

こんにちは、ハルリです。

noteには「絶対〇〇のテーマしか書かない」とは今のところ考えていません。

専門性が求められる時代というのは理解しつつも、はじめのうちは、試行錯誤で色々書いていきたいと思っています。

今日は何のテーマにしようかと、<投稿>ボタンを押してみると

画面には「読んだ本の感想をnoteに書いてみませんか?」との表示。

素直にこれにします(笑)
そこで、今回は書評にチャレンジしたいと思います。

紹介するタイトルは『50歳から花開く人、50歳で止まる人』
発売は昨年の5月なので、少し前の書籍となります。

  • 著者:有川真由美

  • 発売日:2022年5月19日

  • 出版社: PHP研究所


この本を読んだきっかけ

昨年会社を退職して、しばらくの間、かなり時間が出来ました。
体調の回復に努めつつも、空いた時間で、気になった本をたくさん読んだのですが、その時の一冊になります。

50歳が目前に迫り、本書のタイトルがズバーンと心に刺さって思わず手に取りました。

これまで本当に休みなく色々犠牲にして働いてきたんですが、会社という組織と自分の働き方のバランスについて色々考えるようになり、本書の中身をパラパラ見ると、その悩みの解決のヒントになりそうだったので早速購入。

自分のこれからの生き方に対して思いっきり背中を押してくれた一冊となりました。

本当に感謝の一冊です。

書評

1.この本から学んだこと

この本から学んだことは次のとおりです。後ほど一つずつお話します。

  • 「自分優先」で生きていく意味

  • 人間関係に対しての考え方

  • 50代から幸せに働くための習慣

2.この本をオススメする人

この本をオススメする人は次のような人です。

  • 今の上司や周囲の環境が苦痛なだけで、働くことが決して嫌いではない人

  • 自分らしく働くとは何かがよくわからない人

  • 働く上で一番大切なことが「お金」ではない人

  • これから50代を迎える40代の方(もちろん50代の方も!)

3.3つの学んだこと

①「自分優先」で生きていく意味

「自分優先」で生きていくというのは、自分勝手に生きることではないということが本書に書かれています。

たとえ会社や家族という組織に属していても、自分という「個人」として、世の中に対して何ができるかを見つけていくことが大切だと。

年代問わず自分の「やりたいこと」あるいは「得意なこと」を最優先にして生きることが幸せに繋がるということです。

でも自分のやりたいことや得意なことが何かってなかなか難しいですよね。

だから自分に「何がしたいか」「どんな能力があるのか」「その能力で何ができるのか」など徹底的に自分に問うことが重要だと本書では教えてくれます。

もし能力が足らなかったら?
その能力を習得するために努力をするのも本人の判断、違う道に行くのも本人の判断。

どちらにせよ、人生ってあまり他人に構っている時間はないような気がします。

でもそれでいいと思います。
仕事になるということは需要、つまり誰かがあなたの仕事を必要としているということになるからです。

これは同時に、誰かの幸せを応援していることにつながると思うので、自分がやりたいことや得意なことを仕事にするって、自分優先ですが同時に他人の幸せも実現できる素晴らしい考え方だと思います。

②人間関係に対しての考え方

本書では50歳から花開く人の人間関係のコツが次のように書かれています。

  • 虚勢を張らず、縮こまらず自然体であること

  • 大切だと思う人に感謝し、実際に大切にすること

  • 小さく貢献し、小さく頼ること

これからは「自分を大切にしてくれる人」だけ、私もその人を大切にしようと思っています。

私は今まで少し大げさに言えば、誰にでも変に気を使っていて生活していた気がします。

「相手を怒らせてはいけない」
「自分が犠牲になってもこの場をやりすごせればまあいいか」
「あの人にNOを言うと皆のためになるかもしれないけど、NOではなくYESと言ったほうが楽だな」
などなど。

今振り返ると自分の事が嫌になりますね。。。

嫌でも仕事上どうしても付き合わなければならない人は、失礼のない程度の付き合いで十分です。
例えば飲み会を断ったからといって断られた相手が嫌味の一つを言ってきたとしても流しておけばいいんです。

それでもどうしても我慢できないのであれば逃げるのも一つの手。
いや、一つの手というよりは、自分から離れるか、相手が離れるように仕向けるかどちらかを選択するべきです。
それはあなたの幸せのために。

そんな簡単に逃げるなんて出来ないと言うのであれば、本当は心底逃げたいと思っていないだけだと思います。

どこかで不満はあるが今の環境が心地いい面がある、だから逃げない。
その場合はこれからも失礼のない程度で付き合えば、それでいいような気がします。

私の場合、昨年3週間で退職した会社の例で言うと、社長からいろいろハラスメント的なことを言われましたが、決め手になったのは不正処理の強要でした。

そこで思ったのは、今後何年も自分を騙しながらこの人と付き合うと自分の尊厳が守れないということでした。

そして、逃げる(=退職する)ことを決断しました。
今では本当に辞めてよかったです。嘘偽りなく感じています。

自分に正直に生きて良かったなと。

その決断をした後に本書を読んだのですが、自分自身の決断は間違っていなかったと改めて思いました。

50歳から花開く人生の権利を得たと勝手に思っています(笑)

ぜひ人間関係に不安のある方、本書を手に取ってみてください。何かヒントになるかもしれません。

③50代から幸せに働くための習慣

本書では50代で花開く人と50代で止まる人の習慣例が対比形式で19個書かれています。一つだけ紹介すると、

  • 花開く人・・・やりたいことは、とりあえずやってみる人

  • 止まる人・・・やりたいことを先送りする人

私も基本面倒くさがりなので、先送りすることも多々あるんですが、

それでもたまにエイヤで勢いでやってみると、何でもっと早くやらなかったんだろうっていうことがよくあります。

そしてやってみると精神衛生上も本当に良いと感じています。

本書でもやる人とやらない人の行動量の差は、数年・数十年単位でみると非常に大きな差になることが書かれています。
確かに何もやらず不満を抱えたままの状態がずっと続くのはぞっとします。

本書では全部で19個の習慣の対比例が書かれていますが、どれか一つだけでも意識して生活すると、今よりちょっとでも自分のための人生が送れるような気がします。

4.まとめ

プロフィールの記事にも書きましたが、私の人生観の根底にあるのは「死ぬときに一つでもやり残したことを少なくするために生きる」というものです。

これは2011年の東日本大震災の津波の映像を見てから、特に強く意識をするようになりました。

そしてこの本書のまえがきに次の一節があります。

「人生の最期にもっとも悔いるのは、やって失敗したことではなく、やりたいことをやらなかったことではないでしょうか」

私の人生観とピッタリです。おそらく、本書の伝えたい事の根底にこの考え方がずっと流れていたので、私にとって非常にかけがえのない一冊になったのではないかと思います。

この本に少しでもご興味がある方は手に取っていただけると私もうれしく思います。

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