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憧れの遠い島国


「行ってみたい場所ってある?」

と聞かれた時、
もう10年以上同じ場所を答えている。

てことは、
10年以上も行きたいと思いつつ
行っていないということ。


実際行くにはどうしたらいいのか?
何が必要なのか?
具体的なことを調べたこともない。

ただ、遠い憧れの地として
ずっと私の中にある。


きっかけは1冊の本だ。
岡尾美代子さんの「Land Land Land」
素敵な写真とともに綴られる旅エッセイである。

たくさんの国の記録が並ぶ中、
私がとくに惹き付けられたのは
アイスランドへ着いた場面の一文だった。

以下抜粋


『空港からレイキャビックの街までは、
月ってこんな所なんじゃないかと思うような、
岩しかない風景がずっと続く。』



岩しかない場所なんて、
広い地球上にならいくつもあるだろう。

でもアイスランドという氷と火山の国で、
木々も無く、
冷たく荒涼とした岩地が続く景色は
とても美しいだろうなと思った。


しかも月を彷彿とさせるのだ。
違う国ではなく、違う星に着いたような心地がするなんて、幻想的でかっこいい。


もともと
気温が高い国より低い国の方が好き とか
北欧に興味がある とか

いくつかの理由が重なった結果だと思うが、
この本を読んだことが大きなきっかけとなって
私がいつか行きたい場所は「アイスランド」になった。



まずパスポートを取ったことがないうえに
日本語以外まともに喋れない私が
遠い遠い北欧の島国に行くには
かなりの準備がいるだろう。

物理的にも
準備にかかる時間とお金的にも
遠い遠いと早10数年。


憧れのまま、だが、
行きたい場所はと聞かれたら即答してきた
「アイスランド」


映画「LIFE!」も
漫画「北北西に曇と往け」も
「アイスランド」がきっかけで触れた作品。


うつくしくて

行かなきゃずっと
「いつか行きたい場所」



そうだな…あと、8年以内には行きたい。

…説得力ないなぁ。


いや、本気、ほんとに。






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