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人生はこんなに尊くて愛おしい

こんばんは!
本好きライターのりえです。

今日は、読めばつまらないと思っていた日常や人生が輝き出す、おススメシリーズ小説を紹介します!

人懐っこくて単純、一見どこにでもいそうな平凡な大学生の世之介なのだけど、読んでいくうちにどんどん愛おしくなるんです。
こういう、いるだけで人を和まちゃう愛すべきキャラクターの人っているんだよな~とほっこりします。
世之介と出会った人たちのその後の人生と、世之介との出会いが時系列がバラバラで描かれている構成が新鮮でした!

狙ってないのに人の懐にうまく入り込んで、いつの間にか好きにさせちゃう世之介。
いろんな人との出会いにほっこりしていたのに、最後には衝撃の事実が…。

読めば読むほど、愛おしさが増す世之介の人生。
それは、世之介の純粋な”善良さ”がなせる技なんですよね。
世之介は誰かを出し抜こうとか考えにも及ばない感じで、狡猾さが全くなくて。
本当に裏表がなくて真っ直ぐ。
大人になるほど、世の中の生き辛さを知るほど、善良でいることの難しさを実感するからこそ、こんなに世之介が愛おしいんだな、と思いました。

世之介のダメダメな時期に一緒にいたコモロン、浜ちゃん、桜子、亮太。

世之介を介して出会ったみんなが、27年後も一緒にいて、世之介を想っている。
それだけでジーンとしました。

いたって普通で、別に大きなことを成し遂げた訳じゃない世之介。
だけど、生きているだけで、誰かの人生と人生を繋げてるのかもしれないって思ったら、人生がより愛おしくなったし、大切にしたいな、と改めて思いました。

世之介は、成功したいとか何かを成し遂げたいとか、お金持ちになりたいとか、特別になりたい、とか全然思っていなくて。
ただただ、自分の人生をリラックスして生きて、自分自身や周りにいる人たちをただ愛して。

ただ、そこにいる人だった。

世之介の周りには自然と人が集まって、何年も何十年先も世之介を介して出会った人が繋がっていて。

人との出会いって意味があるんだと思えたし、人生って、生きるってこんなに愛おしくて尊いものなんだ、とこのシリーズを通して感じて胸がいっぱいになりました。

心が洗われる小説です。

気になった方は、ぜひ♪

では、また。

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さくら りえ@本を365日読むライター
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