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美人だったらあなたの人生は変わってた?

こんばんは。
あなたに届けたい本を紹介するりぃです。

もっと容姿に恵まれていたら
コンプレックスだらけで苦しい
ありのままの自分なんて好きになれない

そんなあなたに紹介したい今日の本は

です。

美容室ナルシスに置かれているのは何の変哲もない鏡。
しかしそれは容姿に絶望した人が覗くと一瞬で、誰もが振り向く容姿になれる鏡でした。しかしそこは仮想現実で、66日後、仮想現実で生きるか元の世界に戻るか決断しなくてはなりません。仮想現実で生きる決意をしたら、現実の世界の自分は消えてなくなります。

あらすじだけでも面白そうですよね。

これは、刺さりすぎました。
コンプレックスを抱える全ての人にきっと刺さる作品だと思います。

わたしは特に登場人物の愛菜にすごく共感しました。
愛菜は目元は美人なのに、顎が出ている人気の心理カウンセラー。
ありのままの自分を受容する大切さを日々伝えています。
顎を隠すためにマスクをして活動しているのですが、顔を晒して【ブスのままで愛される】という本の出版を編集者に持ち掛けられます。

ありのままを大切にすることを謳っているのに、実は愛菜も自分の容姿へのコンプレックスを受容できていないんですよね。

わたしも愛菜と同じで、年齢を重ねて、だんだんと自分との向き合い方や付き合い方が分かってきて、諦めもあって、”ありのままの自分を受け入れているふり”をするのが上手くなっています。でも本当はもっと目を大きくしたいし、鼻も小さく高くしたいし、だんだん垂れ下がってくる頬もなんとかしたい!笑

ナルシスの鏡の前に座った愛菜はどうなるのか…。そして最後にどんな選択をするのか…。ぜひ読んで見届けて欲しいです!

自分にとっては憎きコンプレックスでも、周りから見たら、そのコンプレックスこそがその人をその人たらしめるチャームポイントであったりもするんですよね。

美醜だけの価値観に頼ると、本当に大切なものが見えなくなってしまう、ということに気づかせてもらいました。

装丁も凝っていて素敵なので、ぜひ手に取ってみていただきたいです。

では、また。


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