大学に出戻りして毎日がサイコー
3年勤めていた会社を辞め、この春から国立大学の大学院の修士課程に進学しました。
一度会社員を経ると、大学がいかに恵まれた環境であるかを十二分に感じることができるため、いまは毎日目が覚めるとウキウキしながら身支度を整えています。
この興奮が冷めぬうちに、「大学のこういうところが最高!」という気持ちを文字に起こしておきます。
論文読み放題
会社員の時には、面白そう!と思った論文は1本5000円ぐらい払って読む権利を買っていました。大学院生になった今、大学内からであればワンクリックでほとんどの文献を読むことができます。
読む文献をケチりまくる経験を一度すると、湯水のように論文を読みまくるときの甘い背徳感にしびれてしまいます。しかも、昔は手が届かなかったあの論文がすんごく面白いんですよ。
先日はいっぺんに10本もダウンロードしました。5万円分ですよ。学費が大体50万円と考えると、100本読むだけで元がとれてしまいます。
本読み放題
専門書は高いし、たいてい家の近くの本屋で売っていません。今までろくに中身も見ずにメルカリで注文していたような本が、いまは図書館でいくらでも読めます。
家では散らからないように定期的に本を売って数を減らしていますが、図書館にはいくらでも、いくらでも本があります。それだけでなく、ちょっと読んで「違うな」と思ったら、返却場所に返しておけば片づけておいてもらえる。整理の必要がなく、欲しい本がほとんど全て揃う4次元本棚を手に入れてしまいました。
図書館で自習し放題
質の高い本が山ほどあり、寒い日でも暖房が効いていて、静かに自習できる図書館に入りびたり放題になりました。カフェと違ってお金も払わなくていいし、何時間いても怒られない。
講義、面白すぎる
前のめりで聞いていたら、90分があっという間です。出される課題も楽しくてしょうがないです。しょっぱなの授業では英語でレポートを書きました。結果的に同期と一緒に5時間ぐらいパソコンに張り付いていましたが、書き終わった後はサウナの後の外気浴のような爽快感がありました。
先生、賢すぎる
新学期が始まったので、今までこねにこねた研究計画書を携えて、今後2年間の計画を先生に相談しに行きました。そして、ものの30分ほどの時間でこてんぱんにしていただきました。
リサーチクエスチョンがまだまだ曖昧。この題材を扱いたいなら、焦らずに〇〇学を学んでみなさい。
え~ん、頑張って考えたのに(涙)と思いましたが、もう私のことをよく知らない他人から「よく考えてるね」とうわべだけの誉め言葉をもらって空虚な思いをしなくていい、と考えると途端にやる気がみなぎりました。
同じ学費を払うのであれば、しばいてもらえればもらえるだけありがたいのです。というか、建設的な批判を個人への攻撃だと思った自分に非がある。気持ち悪い笑顔で血の涙を流しています。
研究室、快適すぎる
研究室のみんなが賢くて、優しくて、明るい。自分は場違いなんじゃないかな、とかいう感情を捨てて、「毎日ここにいたい!」と思えるほど居心地のいい研究室です。この前感動したのは
「キャッチボールしようぜ」
「いや、宿題が終わらんから無理」
という会話。キャッチボールできるほど仲良しなのもいいし、宿題を優先できるのもえらい。
もう「よくわからない」と流されない
講義についても、研究についても、みんな息をするように自然に議論しています。会社にいた頃はみんな忙しかったので、人に「〇〇についてどう思う?」と聞いても「うーん、よくわからないや」なんて言われて、寂しく思っていました。大学に帰ってきてから、得意分野が違う人たちで集まってやいのやいの話し合う時間が格段に増えました。楽しくてたまりません。
なんだか毎日が楽しすぎて混乱しますが、この混乱は研究にぶつけたいと思います。
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