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詩 君について

野良猫のあくびが陽射しに溶ける
それをみて口元を緩めた君
僕は野良猫に少し嫉妬する


遠くで白いセスナが空を泳ぐ
君はそれを見て目を細めながら
空よりも遠くを見つめるように
私がセスナなら 青くて広すぎて迷子になるわ
と呟いた

もうすぐさよならね なんて
悲しい言葉も零すから
この日が永遠になれと 胸の内で呪詛をつぶやく

きっとふたり
綺麗になんて生きられないね
綺麗がなにかを 産まれた瞬間に忘れたから

どうか繫いだ手に込めた力が
君を苦しめることがありませんように



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