詩 秋に去った先生
あなたがもう この世界にいないと知った日の朝
わたしの見る世界は
どこか少し 朧気だった
わたしを形作る幾億もの細い線
そのひとつがすっと抜けてしまったよう
わたしを作っていたひとつの線が
秋の空遠く昇っていったのだ
その所為かわたしは
まだ少し 上手くバランスをとれないで
ふらふら ふわふわしているが
お日様の下を歩かなければならないから
なんだか人は 面白おかしく悲しいものだ
今日も太陽が暖かい
この温もりを抱いて歩いてく
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