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恐怖症と子育て

高所恐怖症
閉所恐怖症
先端恐怖症
集合体恐怖症

世の中には、色んな恐怖症が存在していて、日々恐怖と戦いながら過ごしている人がいる。
そして、あまり耳馴染みのない珍しい恐怖症も中にはある。
私はそんな、珍しいタイプの恐怖症を抱えて生きている。

それが、
嘔吐恐怖症(以下リバ恐怖症とします笑)

字に起こすだけでも恐怖を感じる位、重度のリバ恐怖症。

吐きたくない、吐くのが怖い、見るのも怖い、吐きそうな人が怖い、ゲップの音が怖い、怖くてゲップの出し方が分からない……
リバの起因になる事から避けて過ごすから(トイレとか食べ物とか)すっごいズボラなのにやたら神経質な潔癖と思われるのも辛い。
冬場は人混みを避けたり、夏場は自炊を信用出来なかったり……

パニック障害の一種らしく、ショック療法しか治療法は無いらしい。が、人生を送る上で、身体の反応として重要なものをここまで恐怖に思うとは、いざと言う時すごく危険だろうなと感じる。。

それが恐怖症だと気付いたのは、20代半ばの頃。
周りに出産する子が多くなり、私自身も意識し始めた頃に、友達から「出産の痛みで吐いた」って話を聞いて、吐くくらいなら産みたくない!って心から思った。
その時、痛みより吐き気に対しての恐怖が勝った事に、違和感を感じた。
ちょうど、自律神経失調症でクリニックに通い始めたので、そこで先生に相談して、立派な恐怖症として認識した。

きっかけといえば思いつくのは2つ。
小学生時代、前日のポテトの食べ過ぎで気持ち悪くて、授業中に先生からトイレ我慢するように言われてみんなの前で盛大にマーライオンした事がひとつ。

もうひとつは、高校時代。
当時の遊び相手🧔‍♂️無理矢理口に突っ込まれて、酒も入ってたからそこでおえってなってしまった事。
まだ15歳の私は、30代の相手からの強引な要求が結構辛かったらしい。


そんな私も30歳で母になり(つわりも出産時もかろうじてリバは免れた)
幸いにも我が子は、私に似てあまりリバしない(出来ない?)体質で、完母だった事もありマーライオンとは縁遠い赤子時代を過ごしました。

時を経て、2歳で保育園に入園。
洗礼に脅えながらも、割と丈夫な子らしく特別感染症を経験すること無く過ごす。


それでも毎年シーズンが来ると、いつ貰ってこないかドキドキしながら毎日過ごしていた私。
同じクラスに感染者が出たら、お休みさせたくなるくらい本気で怯えるレベル。

そしてついに、年少さんでノロデビュー🥶🥶🥶
生まれて初めて娘のマーライオンを目の当たりにし、恐怖で震える母🥶🥶🥶🥶🥶

その時、夫から言われた
「そんなんで母親やってけんの?」
って言葉に、一瞬で心折れた🫠

当時私は2人目が欲しくて欲しくて、でも夫は一人っ子希望だったので(ついで言うと既にレスだった)泣く泣く諦めていたタイミングの出来事だった。

でも、その時を境に私は兄弟育児は無理だろう、と切に思った。
なんなら母親やめたいまで思った←最低。

幸いにも娘は軽症、私と夫はうつらずに済んだものの、今後の母親としての自信と覚悟は完全に喪失した。


それからというもの、園で何か流行る度に休ませたい、という気持ちを常に抱えながら預けていた。
しかもこの頃から、咳き込みリバもするようになってしまったので、風邪をひく度不安との戦いだった。


そんな娘が人生二度目の胃腸炎になってしまった。
今回もリバは一度きり、しかも自分ちゃんとビニール袋で受け止めるという完璧すぎる対応だったけれど(年長さん素晴らしい!)なんせ2人きりの車中での出来事だったので、それからは不安のあまり食事もとれず(そもそも食欲あるのに食べれない娘の前で食べる勇気はなかったけど)空腹のあまり胃の不調を感じては感染への不安に心臓が爆発する勢いだった。

3日間、一人付きっきりで看病(と言う程酷い症状は無かったけど)病院に連れていき、お腹空いたとぐずる娘に心を鬼にして食事を控えたり、合間で洗濯、洗い物、トイレの掃除に消毒、少しづつご飯を食べさせて…
夫は同じタイミングで体調不良を訴え(大事な遊びの予定を控えている為無理は出来ない)初日に戦線離脱。
怯えながらもマスク二重、こまめな手洗いでなんとかやり過ごした。


そんなこんなで今回も私は何度となく「母親やめたい」と思ってしまったけど、娘が久しぶりに食べた私の手作りの(あんまり美味しくないむしろ味がない)卵がゆを食べてすごく喜んでくれたり、普段超パパっ子な娘が不調を機にママにベッタリになってくれて、怪我の功名も何個かあったりして。

登園復帰したら、家にいる時より園にいる時の方が元気だったので安心したものの、保育園では更に胃腸炎らしき症状の子が増えてきて、再感染が無いかとまた怯えながら過ごす日々なのです。。


子供がいる以上逃げ場は無いものの、その度母親辞めたいと落ち込む母のお話でした🥲

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