ギターと水泳と姿勢
人は皆、積み重ねた経験で出来上がっていく。
それがその人のキャラクターになるし、
みんな違ってみんないいってことだね。
しかし、
積み重ねた物の中には要らんものも混じる。
そのひとつが、姿勢。
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それを強く気付かされたのは
水泳
だった。
「なんか運動しないとな〜」というゆるい気持ちで、近くの中学校にて開放されている温水プールに出向いた私。
これが中々楽しく、老若男女、みな各々自由に楽しんでいるのだ。
プールで泳ぐなんて、小〜中学生以来だった。
スイミングスクールでクロール背泳ぎ平泳ぎバタフライの4大泳法は一通りやったあの頃。
であるので無論、脳内のイメージはあのままなのだ。スイスイ〜🏊♂️
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「きっつ…」
びっくりだ。
とりあえずボケーっと体なんて伸ばしてれば浮いていたイメージだったのに、なんか沈んでいくのだ。沈んでいかないようにがんばってもがいて酸欠だ。
とりあえずクロールをやるが、
肩甲骨とかがひどい。息継ぎの首も回らない。
ほとんど油切れポンコツだ。
マジすか…と思いながら、
でも楽しいは楽しいので、YouTube先生とかで再度基礎を知ろうとし始めた。
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「姿勢をよく、正しい姿勢で、力を抜いて…」
基本だ。何事も基本が大事だ。
繰り返す繰り返す…。
しかし
ある日、気付いた
そう、
もう「自分のまっすぐ」が、まっすぐじゃない
という事。
長年の体の歪み、
巻き肩、ストレートネック、猫背、肩甲骨のズレ、骨盤のズレ、O脚…
諸々が積み重なり、
「まっすぐ」は、もはや脱力すれば勝手になるものではなくなっていた。
ストレートネックを治す要領でアゴを引き、
出てしまった首を背中に寄せる。
そんなイメージで泳ぎ出す。
するとどうだろう、
力を入れずとも腕と肩が回るのだ。
すると力が抜けるので浮いていられる。
嘘みたいに楽になる。
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そこから、陸上生活でも姿勢を気にし始めた。
首を出さない、猫背にしない…
するとどうでしょう
🎸ギターの左手。押弦。
これが劇的に楽になった。
特にアコースティックギターが顕著だった。
左手というより、左肩左背中を軽く引くだけで、
勝手に押弦されるし、ビビらない。
ずっとアコギは苦手意識があったんだけど、
すごく楽になった。
びっくりするほど違う。
いつ頃からズレてしまっていたのだろうか…。
少しずつ積み重ねて遠くまで来ていたんだろう。
姿勢の威力はすごい。