『ふたりの距離の概算』を読んで
ふたりの距離の概算 ー米澤穂信
面白かった。
小説読むと大体途中で読むのやめたくなるんだけど、これは続き気になって止まらんかった。
※少々ネタバレあります。
〜軽くあらすじ〜
古典部のメンバーが2年生に進級してた。
新歓祭っていうのがあって古典部に1年生の大日向友子が仮入部する。けど、千反田えると大日向との間に何かがあり大日向が退部することになる。ふたりの間に何があったのか?なぜ退部を決意したのか?マラソン大会中に折木が推理していくお話。
マラソンに不真面目すぎて笑った。多くの人は気づかずスルーするような、新歓祭のテーブルについてのちょっとした違和感を推理してる場面も面白かった。日々のふとした疑問とか違和感を、「まあいっか」とスルーしないで、徹底的に考察していくと、毎日が楽しくなるかもなと思った。古典部メンバーのような友達欲しい…。
この小説読んでて、思い込みってちょっとこわいなと思った。
自分も無意識に、「こういう人だろうな」とか、「自分と合わないだろう、苦手だ」とか、偏見たっぷりの目で相手を見て、決めつけて、関わることを放棄しているところがあったなと反省した。
誤解からの仲違いってなんとなく悔しい感じがする。分かり合えたはずなのにってなる。今回は誤解解けてよかった。大日向ちゃん古典部入るといいな。
それから、人間関係は難しいなと改めて思った。
想像力豊かなのは良いことだが、変に自分の頭の中で憶測すると、勝手に決めつけて、どんどん悪いように相手のことを形作ってしまう。人の考えてることって聞かないとわからない。だから、話し合いの場とか、自分の気持ち・考えを伝えることって本当に大切なんだと思った。
「自分には偏見フィルターがあること」
「人間にはいろんな一面があること」
を心に留めて、人と関わろうと思う。
(読み違えてたり解釈違ってる部分があるかもしれませんが、温かい目で読み流していただければと思います…(*´-`))
氷菓アニメも面白いよな。。
『小市民シリーズ』もアニメ化されるし。
絵もかわいくてお綺麗で。楽しみだーー。