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ストリートアートの著作権
ストリートアートを勝手にTシャツやポストカードにして売ると著作権の侵害になるかもしれません。美術館で写真を撮ってTシャツを作ろうとしたらちょっとドキドキしませんか?それと全く同じです。ニュージーランド、特に彼の出身のクライストチャーチでは2011年の地震の後に素敵なストリートアートがたくさんあるので要注意。
ニュージーランドの著作権事情
ストリートアーティストのXoë Hallさんは何度もそんな体験をしてきました。全く知らない所で自分の作品がカレンダーになったりしている。
ニュージーランドの法律では全てのオリジナルアート作品が、製作時点から著作権で保護されています。アーティストがそれを登録したりなんだりしなくてもです自動的に行われるのです。
お金が発生しなければ使ってもいいんじゃないの?と思うかもしれません。
でもニュージーランドでは違います。アーティストの承諾やクレジットが必要になるのです。「コピーはコピー」。当然っちゃ当然か。
もう一つ、よく誤解されがちなのが「公共の場所にあるんなら別に著作権とか関係ないんじゃないの?」というもの。確かに多くのアーティストは個人が旅行中に撮ってクレジットを入れてインスタでシェアするようなものは特に気にしていません。でもそのアートを使って商品を売ったりするのはちょっと違う話。
どうやって自分と作品を守るのか
きちんと契約書を交わせばいいのですが、ストリートアートともなると握手が交わされて契約完了となることがほとんど。契約金もあやふやです。材料費として、交通費として、時にはビールや食事代が払われるだけなんてことも。
じゃあストリートアーティストはどうやって自分と作品を守るのか。
一つの大事なことは、契約書なしでは仕事をしないこと。お金が発生してようがしてまいが。
もう一つは、作品に日付とコピーライトを入れること。そうするとそのアートを撮ろうとしたフォトグラファーはアーティストへの許可が必要なんだって気づくから。
日本のストリートアート界隈はこの辺の話どうなってるんでしょ?フリーランス が契約とかお金のことで苦労してるって話はたまに聞くけど、おんなじことですよね。普通の会社でも、いまだに「じゃ、宜しく」で仕事頼んだりしてるから、アート業界に関しても状況はニュージーランドより酷いんじゃないかと予想する。
なおこの記事はStuff.co.nzからです。そしてXoë Hallさんはアーティストを守るためのwebサイトを作成しています。