最近プレイしたゲーム「1868戊辰戦争」「主計将校1914」
最近プレイしたゲームの感想です。
1868戊辰戦争
こちらは素晴らしい紹介記事です。
戊辰戦争の新政府軍と旧幕府・奥州列藩同盟の同盟軍の争いを扱ったウォーゲームです。
マップには東日本の広い範囲が含まれています。エリア制のPtP。ユニットは大隊規模。初回プレイ8時間で最終ターンまでプレイできました。
楽しかったです。近々再プレイしたいと思います。
これが良かった
・戊辰戦争を東日本全体を俯瞰するように眺めます。
その視座が新鮮です。マップも美しいです。
・イメージでしか知らなかった戊辰戦争の新政府軍、旧幕府軍奥州列藩の戦力火力をユニットとレーティングで把握できます。
・カードや戦闘結果によってはダイナミックな展開が起きます。ですがゲームとしては破綻しないように感じます。
・よく知られていないマイナー勢力までユニット化されていてユニット見ているだけで楽しいです。
いくつかのおすすめ
・戦闘処理が重くなります。
主力同士の会戦は楽しく盛り上がります。
大スタックと少数ユニットの戦闘は特にゲーム後半疲れます。
通常の戦闘解決前に両軍プレイヤー同意あれば少数側は即敗走判定チェックに移ると良いと思います。
・マップは拡大推奨
関東や会津周辺はユニットが密集し渋滞します。
山河の緑や水色が意外にマップの視認性を落とします。
マップを拡大してプレイするのがベターです。
広いスペース確保できるゲーム会等でのプレイがおすすめです。
初回プレイで見落としたルール
ルールミスした部分です。参考に記しておきます。
・領地の規定
同盟軍は「中立状態の東北諸藩の領地には進入できない」とあります。しかし領地の規定が分からず戸惑いました。
「拠点や宿駅の地色は同じ色のユニットの勢力が統治する領地を示している」ここです。東北諸藩ユニットと同じ色のマスが領地となります。
ゲーム開始時の東北諸藩は中立です。庄内藩は超強力ですが序盤ほとんど動くことができません。
・関東諸藩の制限
これ丸々見落として関東諸藩を最初から新政府軍としてプレイしてました。これ見落とす人はいないかもしれませんが注意してください。
・退却と兵力上限ルール
退却してきたユニットによりスタックオーバーした際は元にいた全ユニットが更に退却しないといけないというルールがあります。
このルールを会津若松に適用するかデザイナーの司史生さんに質問しました。
回答を頂きました。
というわけで会津若松においては退却と兵力上限はキャンセルできます。
逆説的に言うと会津若松以外の重要地点をフルスタックで守るのはリスクがあります。
要地に10ユニット、隣接マスに弱小スタックという配置等は大変に危険です。
主計将校:1914
第一次世界大戦テーマの5人用ゲームです。5人がそれぞれ勝利を目指すのではなく3対2のチーム戦というのが珍しい点です。
基本はカードドリブンです。
自分の手番に1枚カードをプレイします。そしてカードを1枚準備します。これだけです。
とてもシンプルなのですが戦略眼とカードの組み合わせやカード知識などのゲームテクも両方要求され面白いです。
これが良かった
・定評ある主計将校シリーズで完成度が高いです。
・勢力毎にカードデッキが用意されており内容も枚数も違います。各勢力のキャラクターがうまく表現されています。
・大胆に抽象化されシンプルなシステムですがいつの間に第一次大戦ぽい消耗戦になります。
・チーム戦で敗北の恐怖やストレスは薄まります。
・リプレイ性が高いです。1ゲーム慣れれば2時間程度でしょう。カードの巡りで展開が全く変わります。
少しだけ気になる点
・良い所の裏返しですが1対1のゲームや全員が個別に勝利を争うゲームに比べると勝利の喜びや爽快さは薄いです。
・ロシア、英米の辺境国家とオーストリア・ハンガリーの3勢力はドイツ、フランス・イタリアの激動の中央国家に比べ最適行動が早めに見えてくる予感があります。
まとめ
戊辰戦争はやり込めばもっと良さが出てきそうです。
主計将校1914はボードゲームとウォーゲームの間の子のようなゲームですがウォーゲーマーに積極的におすすめしたいゲームです。
WW1で国規模の対戦ものがレアですし完成度も素晴らしいです。