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詩「詩人の出番」

詩という名の
訪問者は
先ず
その人の勝手口から
りんかくだけ
すがたを現します

気配に気付いたら
今度は詩人の出番です
磨りガラスを隔てたような訪問者に
ジッと目を凝らし
一歩
二歩
三歩 
近付いては
離れてを繰り返します

そうして 
ご対面のとき
詩という名の訪問者は
最後に瞬いて
わたしの内に
還っていくのです

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