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「赤ちゃん言葉」

 先月まで、私の家には長女が八ケ月になる赤ん坊を連れて滞在していたのですが、孫というものは目の中に入れても痛くない・・・というとおり、それなりに可愛いものです。こちらがいくら抵抗しても否応無しにじいちゃんになってしまうというのはちょいと複雑な気分ではありますが、こればかりはどうしようもないようです。
家内なんか孫には目を細めて笑顔でおむつ替えたり、着替えさせたり、完全に世話焼きばあさんに変身しています。
 まん丸な目でじっと見つめる孫娘に「よーぐると!」とゆっくり言うと、スイカを半月に切ったような口の形でニイッと微笑みます。なぜこの言葉に対してだけ笑うのかはわかりませんが、きっと微笑みの呪文なのでしょう。 なので毎朝、挨拶代わりに「よーぐると」と声かけしていました。私は、孫に対してだらしない笑顔を見せるでれでれジイさんにだけはなるまいと決めてはいますが、「ジィジとお外いきまちょか」と抱っこしておんもを散歩したり、「はい、ごほん読みましゅか?」絵本を読んでやったり(言葉もわからないのに赤ちゃんて絵本にすごく反応するのが不思議です)、それなりにジジバカぶりを発揮しているのです。
 でも、孫に話しかけるとき赤ちゃん言葉を使うもので、それが癖になってしまい・・・さっきも、一人で自分の部屋にいるとき、ベッドに腰掛けようとして思わず「よいちょ」と声を出してしまいました。不覚(苦笑) 

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