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三酔人経綸問答を読んでみて(メタな感想ですが「相手の主張を最後まで聞く」)

先日、オンライン読書会にて中江兆民さんの「三酔人経綸問答」を読んでの感想をシェアし合いました。
 
もちろん、現代語訳です。

あまり小説も読まないので、いつも自由紹介型という自分が読んだ本を紹介する回に参加し、社会科学やプロレス関連の本を紹介しています。
 
今回は、主催者の方が「社会科学系の読書家と小説の読書家を引き合わせたい」という趣旨で、社会的課題を取り扱っている小説をチョイスされたと伺いました。
 
こういう企画力って素敵ですね。


内容については、
NHKの100分de名著のサイトにある説明が端的です。


明治時代中期、藩閥政治への不満から民権運動が大きな盛り上がりを見せるなか、その理論的な支柱を作り出そうと奮闘した思想家・中江兆民。代表作『三酔人経綸問答』は民主主義の本質を問う名著だが、ユニークなのはその形式。三人の人物の酒を飲みながらの問答によって進んでいく。理想主義者の洋学紳士と覇権主義者の豪傑君、真っ向からぶつかる二人の議論に、現実主義者の南海先生が示した意外な答えとは――

https://www.nhk-book.co.jp/detail/000062231582023.html?srsltid=AfmBOoqDAKxRM_m8PPvoNYCQo5df0jm4sUqS1hLEiZOeE0OMbZLApLL7


タイトルから
「理想主義者の洋学紳士と覇権主義者の豪傑君、真っ向からぶつかる二人の議論に、現実主義者の南海先生」の三人が短い会話形式でどんどん進んでいくものだと想像していました。
 
ただ、
私ともう一人の参加者が同じ感想を持ちました。

「最初イライラした」

と。

理由としては、理想主義者の洋学紳士の主張がかなり長く続くことが挙げられます。

 
一つの主張に対して随時反論していくことを期待(予想)していた身からすると、「他の二人はいつ自分の意見言うの?」と思うくらいフラストレーションが溜まりました。
 
 
読み終えてからのメタな感想になりますが、
「こういう議論の仕方も大事だね」と結果的になりました。
 
要は、相手の主義主張を最後まで聞く
そのうえで、自分の意見を言っていくという形ですね。
 
SNSの文字会話に慣れ過ぎていたのかもしれません。
 
何か意見に触れた際、「他に言いたいことはあるか」、「それが主張の全てか」とは、中々確認しません。
 
 

揚げ足取りにならず、しっかりと受け止めた上で会話ってできているかなと振り返るきっかけになりました。
 
登場人物の主義・主張は現代にも通ずるものがありますので、関心がある方は是非読んでみてください
 
 
本日は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 


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