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「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

私にしては珍しく、封切日に観た。
このミシェル・ヨーのインタビューを読んだからです。

マルチバースに入り込んで世界にはびこる悪と戦うおばさん主人公ミシェル・ヨー。

60歳という年齢で、オタクで面白い若い男子2人の監督の作品に出演を即決するという感性の瑞々しさ。のちにこの映画でアカデミー賞主演女優賞を取るのですが、台本の段階でよくこの役を引き受けたな、と。

コロナ禍で次の出演作をどれを選ぶか?世界的な大女優クラスでは特に難しい選択だと思うのですが、マルチバースときたか~想像のナナメ上を行きますね。

ギャグや若干下品なネタに笑わされつつ、劇中、マルチバースで別の道で生きる自分(たち)との遭遇。アクション女優として成功をおさめセレブな自分(実はミシェル自身でわ?)に未練がるおばさんがシンクロしていて面白い。

この映画を見てから、日常の場面で時折、
「えーっと、これってマルチバースの別の私の片りんかも?」
と考えている自分、影響受けすぎ(笑)

映画館で、終わってから近くに座っていた男性2人組がラストシーンで感激したって泣いてた。え?私は泣くほどのところ無かったけど…この感性の違いに衝撃。年代の違いか?

でも意外と私の感動ポイントは、荒野の世界(?)で娘と2人で石になっていたところだったりします。石だけど「他に何もないけど近くにいる」みたいな。。。


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