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「一度うつ病になると治らないのか?」の答え
うつ病を寛解してから、まもなく2年を迎えようとしています。
寛解してからは、些細な日常に目一杯の幸せを感じるようになりました。
時には「幸せ」でいることへの恐怖に怯えたり、
再発への不安で眠れない日々もありました。
その度に自分の気持ちや弱さと向き合い、
必死に自分なりの”答え”を探し、不安に打ち勝つ努力を続けました。
弱い部分と向き合う時間はとても辛いです。
走馬灯のように、闘病していた3年半のことが頭をよぎるからです。
「自分はやっぱりダメなんだ」という”答え”はいつも邪魔をしてきます。
でも私は、この”答え”はいつでも不正解であることに決めています。
どう考えても不正解!絶対に違う!
やっぱりダメと決めてしまっては、全ての努力を放棄することになるから。
これまでの苦しみを決して無駄にしたくないから、この”答え”は不正解。
「今はダメだし、すぐに解決はできないかもしれないけど、段階を踏んで、解像度を高くして、弱い部分を”普通”くらいに持っていければいいな」
というような思考を持つようにしています。
そうしていくことで、寛解3ヶ月目よりも、半年。1年目よりも、今。
と、前に進んでアップデートして生きることができるようになりました。
寛解後は、転職も経験しました。
異業界・異業種への転職は不安もありましたが、何事もやってもみないと分からないので、とにかく前に進むことは諦めませんでした。
もう、社会人として周りに十分遅れをとっていた自分は、経歴の綺麗さとか、世間体とか、気にしている場合ではないと思っていたので、ここでは迷わず、「挑戦」を選択しました。
この選択は功を奏して、自分に合っていると思える仕事に就くことができました。
もちろん転職してからは、新しいことしかないのでひたすら勉強・実践の繰り返しで、不安をとにかく消していきました。
他の人が一度やったらまあ大丈夫か!と思えることも、私は3回やって安心をして、ひとつひとつを乗り越えていきました。
そのためには時間を掛けなければいけないし、疲れるかもしれないけれど、安心に変えることは私にとっては最重要だと自己認知しているからです。
これをひたむきに続けてきたことで、今では多くの仕事を任せてもらうようになり、仕事に夢中になりました。
「そんな無理しないでね」「身体に気をつけて」と私の過去を知っている周りの人からはよく言われます。
でも、私は仕事に夢中になって打ち込めることがとても嬉しい。
これまでは社内の人間関係や、病気を理由にできなかったことが、やっと、やっと、出来ているから。
そんな今の自分が嬉しい。生きていると実感できます。
これまで、「一度うつ病になると治らないのか?」という言葉を多くの場面で目にしてきました。
確かに治すのに時間はかかったし、治らない人もいるかもしれない。
でもこれは「自分はやっぱりダメなんだ」という”答え”を不正解と主張しているのと同じ感じだと捉えています。
今は治る気がしなかったり、再発してしまうかもしれないけど、とにかく自分と向き合い、良いコトをできるだけ多くインプットして、
限りなく元気でいられる思考にアップデートしていくことが大切だと思います。
言葉ばかり先行し、拡散しまうこの時代で、目についたものだけを信じてしまったら、その外側に広がるものや、核心を見落としてしまいます。
自分で調べて、人の意見で書かれている本をとにかく多く読んで、様々な視点から解釈して、自分の腑に落ちる思考を集めていく。
そうしなければ安心して、納得して、自分の言葉にして、自分の生き方にすることはできないと思っています。
そんな日々を過ごして、寛解2年を迎える私なりの「一度うつ病になると治らないのか?」の”答え”は、
もちろん不正解。
「一度なっても大丈夫、何度でも立ち上がれる」が正解です。
この一文が、「うつ病 再発」でググったときに、検索結果のトップに掲載される世界になって欲しい。
そんな2025年1月1日の願いです🤭