ぬか床ロボット〜微生物との共生🦠
おしゃべりできるぬか床ロボット🤖
ええー⁉️
ぬか床とおしゃべりできるのーーー⁉️
Nuka Bot
早稲田大学文化構想学部の、ドミニク・チェン准教授が開発したNuka Botは、微生物との関わり方の本質を見抜いています。
「ヘイ、ヌカ!今どんな感じ?」
「今、食べごろだよ。」
①発酵具合を会話で教えてくれます。
「混ぜてくれないと、腐っちゃうよ。」
「寒くて風邪引きそう。あったかくして。」
②手入れを催促してきます。
「元氣ですか?」
「ちょっとデータ見るから待ってて。」
「今ボクは良い感じに発酵してるよ。」
「pHも4.5でちょうど良いし。」
「ちょっと暑くてジメジメしてるのが氣になるけどね。」
③状態をレポートしてくれます。
ぬか床にはセンサーが付いていて、そこで温度や塩分など様々なデータを測定して、ぬか床の状態を監視してくれています。
また、Nuka Botに味の感想を伝えると、好みを学習し、カスタマイズされていきます。
④まばたきします。
😂💓
私たち人間は、バイオテクノロジー技術の発展により、微生物の発酵の力を利用して、豊かな生活を築いてきました。
「発酵」という原理を知り、それを人間のより良い生活のためにコントロールして利用してきたと思っていました。
微生物は利用価値のある物質と捉えるだけで良いのでしょうか。
ぬか床にはたくさんの微生物が存在し、状態は複雑に変化していきます。
そのため、微生物たちの状態をより良く保つように「お手入れ」をしなければいけません。
しかし、微生物は目に見えない上に、言葉で私たちに何かを伝えてくれることはありません。
Nuka Botはおしゃべりします。
しかも、お手入れの催促をしてきます。
何て可愛い奴なんだ!!!
動物と一緒に住んでいたら、彼らとご飯を食べます。
一緒に散歩に出かけたり、時には一緒に寝たりもすることでしょう。
植物を家で育てていたら、毎日水をやります。
天氣の良い日は外に出してあげたり、話しかけることもするでしょう。
言葉が話せずとも、相手を思いやり行動し、心地良い環境を共有することが「共生する」ということではないでしょうか。
「混ぜてくれないと、腐っちゃうよー。」
何て言われたら、
「あっ、ごめんごめん!!」
微生物たちも、生きてるんだからね。
微生物たちは、人間が誕生するもっと以前の何十億年も前から、地球や生命の維持に欠かせない発酵活動を続けてきました。
地球の長い歴史の中では、天変地異により、絶滅した生命体もたくさん存在しました。
🦠微生物🦠
過酷な時代を生き抜いてきた
地球生命体のエリート大先輩
地球と生命の存続を
維持している超優等生
私たちが、氣づかないうちに汚してしまっている空氣を、微生物たちは呼吸をするように浄化しています。
私たちの生活から出る汚れた水を、微生物たちは仲間と戯れながら浄化しています。
そして微生物たちは私たちの身体の中でも、生き生きと発酵活動を続けています。
必須アミノ酸やミネラル、ビタミンなどの栄養素を、食品という形で補ってくれています。
私たち人間は、自分の体を進化させるのではなく、環境に応じて自然の力を利用して生き残ってきた知恵と技術を持つ生き物です。
その素晴らしい知恵と技術に愛が注ぎ込まれ、微生物たちとコミュニケーションが取れる時代になったことを感謝します。