◎スペインでパエリアを食べる◎
*注意*
これは、スペインの美味しいパエリアが食べられるレストランの紹介ではありません🙏
切っても切れない、私の身体と住む風土に根ざす食物。
日本人にとって、毎日米を食べ、季節の野菜が入った味噌汁を食べることはとても自然なことです。
もちろん、ラーメンや餃子、サンドイッチを食べることはあります。
しかし、米と汁物、それから発酵食品を使った料理などを食べるのが、日本の食文化の基本です。
心身の病氣の原因は食によって引き起こされるものとして、食育の重要性を提唱した「食育の祖」石塚左玄先生。
「郷に入れば郷に従え」
住む土地の自然環境に適した食事を摂ることが、心身共に健康でいられるという「身土不二」という考えが食育の基本だと考えておられました。
こちら、石塚左玄先生のことを知るのにぴったりの動画になっています。福井県出身の偉人です。
日本で30年以上暮らしていた私にとって、米が主食ではないヨーロッパで暮らすということは、少しばかり困難です。
日本では親しんで食べていたお米を食べる機会というのが、大幅に減ってしまうからです。
もちろん、和食文化が世界に広がりつつあるということもあり、米は簡単にスーパーで手に入りますが、米だけを味わえる良質なものは難しいところです。玄米を探すのも一苦労です。
そうなった場合、パスタやオーブン料理といった類の食事が増えてきます。
しかしそれは、私が住むヨーロッパの食文化であって、郷に従っていると言えば、そうなります。
それでも30年間慣れ親しんできた日本食文化は、私の身体にしっかりと根付いています。
こちらで育った米と野菜を使って、和食中心の食生活を続けられています。
有難いことに、醤油や味噌、味醂といった日本の調味料は手に入ります。
食物は郷に従えても、心と身体を創った食文化と味は変わらないものですね。
世界の食文化もきっと素晴らしいはず。
だからこそ現在も人々の生活で生かされ、愛されてきている文化を創り上げてきた世界の食育。
食から生まれた文化に出会い、尊重し合える世界を私は見ていきたいと思います。
いつでもお米と魚介類が恋しい私は、
スペインでパエリアを食べるのです。