完全オレ流障害観37「自慰・自傷・アピール行為」

時として自慰行為のような行動を取ることがある。

それは発達障害の人に多いとオレは思う。

オレもそれなりに色々な人を見てきた。

行動内容は人によるが、基本的に「それ」をすることにより落ち着くが、出来ない環境や状況だったり制止されたりすると苛々したり暴れてしまうことが起きる。


例えば身体の毛をむしりとることだったり、リストカットだったり、自分を殴ることだったり方法は色々あるだろう。

制止するときは「痛いから駄目だよ」等と声をかけがちだが、やってる本人は痛みが伴うことは恐らくわかっている。

しかしながら無理矢理制止されるとかえって逆効果なことが多い。

なぜならばそれをすることで精神的な安定を保とうとしたり、または他者を攻撃したくなる気持ち所謂「他害行為」がいけないことを頭でわかっているから矛先を自分に向ける。


「アピール行為」とも取れる。

周りに気に掛けてほしい、辛い自分を見てほしい、そういう感情になっているのかもしれない。

辛い自分を気に掛けてほしいが、かといって制止されるのは嫌だという葛藤も恐らくあるだろう。

自分を受け止めてほしい、自分に寄り添ってほしい、自分を認めてほしい、「ほしさ」ゆえに行動に及ぶ。

オレにもある。

だがなかなか人には言えない。だからオレは発達障害者なんだろうと思うことがある。


言動にもある。例えばオレの場合なのだが、「夜中目が覚めて涙が大量に溢れてきましたが理由はわかりません」など。

理由ははっきりと言えないから「わかりません」と言う言い回しをすることがある。

あとは実は涙なんか一滴も流れていなかったりする。

「嘘をつく」というよりは「アピール」をしている。

「オレは辛いんだアピール」ってヤツになるのかもしれない。

「今まで辛かったんだぜアピール」とも捉えられる。ただ、書いておくことで自分が落ち着く。

内容は起きたことの100%は書いておらず、書ける範囲にはなるが、この「オレ今まで辛かったんだぜ」、「読んでいて辛さが伝わってくるだろ?」アピールも1つの自慰行為なのかもしれない。

オレは自己顕示欲が強い。

だから自分のことになるといくらでも喋れる。

他人の「辛かったんだぜ話」を聞くことも好きだが。

だから自助会とかにも参加する。


話は反れたが、または「自傷行為」とも言える。

爪を剥がす、痒いところを血が出るまで引っ掻くなどもそれに該当する。

身体に悪いことを説明して止めれる人もいれば「ごちゃごちゃうるせえ!」と余計不安定になる人もいる。

後者の人にはとにかく説教的な声掛けはご法度。

オレは時として後者になる。

オレは痒いところを皮膚がめくれるまで掻きむしることがある。

すると赤くなる。

手を掻きむしって赤くしたとき、就労移行支援事業所の支援員さんから「手、大丈夫ですか?」と声を掛けられた。

「大丈夫です私、痒いところがあるといつもこうなるまで掻いてしまうんですよ」と笑いながら返答した。

支援員さんは仕事の視点からお話してくださるので、「仕事を始めた際に書類に血がついたりしたらまずいので、気をつけた方が良いですよ」と助言があった。

オレはその助言に納得するまで3日ほどかかった。

だが今現在それ以来、露出している部分を掻きむしることは無くなっているため、感謝している。


このように説明されて時間をかけて修正していけるのなら良い。

だがオレは努力では修正できないことも多々あり、悩むことがある。

オレだけじゃない。

世の中の発達障害、知的障害、精神障害、その他障害者の方で、抑えたくても抑えられない衝動、または抑えるというところまで至らない方もごまんといると考える。

自慰行為、自傷行為、他害行為、アピール行動、言動、衝動、コントロールが効かない人はごまんといるということ。

オレが手を掻きむしる衝動を止めれたのは、支援員さんからのアドバイスから自己分析して、「再就職しようとしているのにこのままではダメだ」という結論を見出だせたからだ。

それが見出だせない人だっている。

なんで怒られているかわからない人もいる。

わかっていても抑えられない人もいる。

それは本人が「身体を守るか」、「精神的に落ち着く」ことを取るか、その駆け引きをして選択しているからなのだ。

オレはそう考える。


オレ自身は少なくともそうであることは言っておきます。

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