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相手の本音に深く入り込む。GOGENの人事担当が大切にしていること

こんにちは。GOGEN株式会社です。
 
GOGENメンバーの「語源」を探る社員インタビュー。
 
今回は、人事担当の瀧本沙弥佳をご紹介。外資系人材紹介会社のマネジャーや、フィンテック企業の人事部長を経て独立し、パートナーとしてGOGENの人事・採用業務全般を担当しています。瀧本さんが仕事をする上で大切にしていること、GOGENへの思いについて、インタビューしました。

人事担当 瀧本沙弥佳
大手人材会社で中小企業向け求人広告の新規営業を担当。イギリス留学を経て、外資系の人材紹介会社に入社。外資系金融機関のフロントオフィス人材というハイキャリア人材の転職支援を担当し、入社2年目以降は常に上位10%の成績を収めマネジャーに。その後フィンテック企業に転職し、人事部長を経験。2022年からGOGENの人事担当として、採用や人事企画全般を手がける。


外資系人材紹介会社から、フィンテック企業の人事担当に

ーーまずは、瀧本さんがGOGENに出会うまでのキャリアについて聞かせてください。
 
大手人材会社では求人広告の新規営業を担当しました。4年間勤めた後、1年間のイギリス留学を経て入社したのが、外資系の人材紹介会社です。イギリスで英語を勉強してきたとは言え、ミーティングも、メールも全部英語。担当していたのが専門性の高い金融業界ということもあり、1年目はめちゃくちゃ苦労しましたね。
 
結果が出始めたのは、2年目からです。英語でのコミュニケーションに慣れ、業務のコツもつかめてきました。日々ハイスペックな人材と接する中で、「世の中にはこんなすごい人たちがいるのか」と感じて仕事が楽しくなり、ものすごく努力をしなくても社内で常に上位10%に入る結果を出し続けることができたんです。その時自分には、誰かのキャリアをサポートしたり、応援したりする仕事が向いているのかもしれないと思いました。
 
人材紹介会社では、マネジャーも経験しました。あるとき、チームメンバーが担当していたフィンテック企業のお客様からクレームが入り、私が謝罪に行くことになったのです。「申し訳ございませんでした」と頭を下げてお話ししているうちに、先方の担当者から「うちの会社に来てくれませんか」とお声がけいただいて。当時は人材紹介の仕事が楽しかったので、初めは丁重にお断りしました。何度かお話しするうち、フィンテック企業が新たなプロダクトをローンチし、優秀な人材がたくさん集まってきているタイミングだということがわかってきて。働く人の魅力に惹かれ、転職を決めました。

ーー謝罪に行った先でスカウトされるとは、すごいですね。フィンテックでは、どのような業務を担当したのでしょう。
 
フィンテック企業には、採用担当として入社しました。ところが、私を誘ってくれた人事部長の上司の方が、1年ほどで転職することになったのです。人事が私一人になり、上司がCOOに変わり、採用のみならず人事業務全般を担当することになって、戸惑うことも多かったです。でも新しい上司も非常に優秀な方で、私のやる気を買ってくださり、人事のイロハをみっちり教えてもらいました。2年ほど経った頃、人事部長に抜擢されたのです。金融業界ということもあり、周囲の部長クラスは50代以上の方ばかりで、30代の部長は私ひとりでした。

出産を機に、「自分を主語にして働きたい」と独立を決意

ーーその後独立されたそうですが、どんな背景があったのでしょうか。
 
フィンテック企業で働いているとき、妊娠・出産を経験しました。産休を経て復職したのですが、仕事と育児を両立しなければならないので、「上司の理解があるか」「有給休暇をとりやすい環境か」など、どうしても会社の制度や条件に関心が向きます。出産前は、自分主体でやりたい仕事にチャレンジできていたのに、気づいたら子どもの話ばかり。守りに入っていると気づきました。変わりたいと考えていたとき、個人事業主や起業している方の話を積極的に聞きにいきました。初めは失敗したらどうしようと不安に思うことばかりでしたが、いろんな人に話を聞くうちに「私にもできるかもしれない」と感じ、会社を飛び出す決意をしたのです。
 
一般的には、子どもが生まれると仕事量を抑えて時短勤務をしたり、正社員以外の働き方を選択したりする場合が多いと思います。でも、私はその流れに逆行して、組織に所属していた頃よりもさらに忙しく働いている。「こんなに仕事ばかりしていていいのかな」という考えが頭をよぎったこともありますが、「自分の選択を正解にするんだ」と心に決めて仕事に向かいました。
 
夕方、保育園へ娘を迎えにいくと、ほかの子どもたちは既に帰った後。いつも娘が最後まで残っているんです。でもそこで「ごめんね」と言うのではなく、「ありがとう」と毎日伝えるようにしています。「今日も一日、一生懸命遊んでくれてありがとう。おかげでママも楽しく仕事をがんばれたよ」と話すようにしています。最近では、娘も大きくなったら私と同じ仕事がしたいと言ってくれています。好きな仕事をするって楽しいことなんだと、子どもにも伝えられたらうれしいですね。
 

CEO、COOのビジョンと人柄に惹かれ、GOGENに参画

ーーGOGENと出会ったきっかけ、参画しようと決めた理由は?
 
事業拡大のため、GOGENが人事・採用担当者を探しているタイミングで、ビジネスSNS経由で連絡をもらいました。創業間もない頃で、まだ正規のメンバーが数人だったと記憶しています。CEOの和田COOの佐々木 と話をして、「熱量がすごい」と思いました。転職をする際には、人によってさまざまな「軸」があると思います。私は人事を専門にしていることもあり、100%、その会社で働く「人」を基準に決めています。経営者を尊敬できなければ、人事担当として力を発揮することは難しいからです。そういった点で、GOGENの創業者である2人は、信頼できる人柄だと直感しました。
 
GOGENの事業内容にも、魅力を感じました。人材紹介会社で勤務していた頃、不動産投資会社のお客様を担当した経験もあり、不動産業界自体にもともと興味がありました。不動産は、人々の暮らしに根づいた領域です。業界の仕組み自体を変革するという、高いハードルに挑戦しようとするGOGENの成長を、人事・採用を通じてサポートできればと思い、オファーを受けました。

ーー現在担当している業務と、印象的に残っているエピソードがあれば教えてください。
 
採用をはじめ、人事企画や評価制度のオペレーションなど、人事業務全般を担当しています。創業者の2人からスタートした組織もどんどん大きくなり、正社員のメンバーだけで10人を超えました。さまざまなバックグラウンドを持つメンバー同士のコミュニケーションを円滑にするため、人事としても本格的な取り組みが必要なフェーズに入っていると感じます。
 
中でもビジネスサイドとエンジニアサイドの認識のずれは、多くのSaaS企業がぶつかる壁のひとつです。頭ではお互いの立場を理解していても、コミュニケーションの質や量が不足するとフラストレーションが溜まり、開発が滞るという悪循環に陥りがちです。
 
そんなフェーズを乗り越えるため、人事担当として、経営メンバー全員と1on1を行いました。それぞれの思いを聞いた上で、みんなが集まって対話をする場を設けたのです。誰にどんな話をしてもらうのがいいか、事前にシミュレーションもしていたのですが、最終的には、私が口をはさまなくてもお互いに意見を言い合える熱量の高い場が生まれ、全員から「よかった」と言ってもらいました。翌週くらいから、目に見えて開発のスピードも上がっていったんです。もちろん私だけの功績ではなく、メンバーが勇気を出して本音で語り合ってくれた結果ですが、きっかけを作ることができて本当によかったと思っています。

仕事を通じ、人のキャリアやより良い組織づくりを支援したい

ーー人材を採用するとき、意識していることはありますか。
 
仕事内容や働き方に悩んで転職を考える人は、自分でも、どうして転職をしたいのか、はっきりわかっていない場合が多いんです。会社の魅力、ポジションの魅力を伝えることは大前提として、候補者の方がどんなことに悩んでいるのか、何をやりたいと思っているのか、深く入り込んでヒアリングするよう努めています。
 
私はもともと、人に対する興味が人一倍強いんです。その人がより自分らしいキャリアを築くために何ができるだろうという気持ちで向き合っていると、表情や仕草、声のトーンなどから、「前回と様子が違う」「この言葉は、本音ではないな」などと直感的に気づくことがあります。
 
今はどの業界も人手不足で、必要とする人材を採用することは簡単ではありません。それぞれの候補者に合った方法で社内メンバーとの信頼関係が築けるようサポートし、最終的に入社が決まったときには、苦労が報われた気持ちになりますね。
 
ーー瀧本さんにとって、人事のお仕事が天職だということが伝わってきます。ご自身は、これからどんなキャリアを歩みたいと考えていますか
 
GOGENに集まる魅力的な人たちが好きなので、GOGENでの仕事はこれからも続けていきたいです。私がやりたいのは、人が前向きに人生を歩いていけるよう支援すること。人事の仕事は、あくまでもそのためのツールです。個人が社会の中で輝けるようサポートし、結果として組織や会社が良くなっていく。そんな循環を、これからも仕事を通じて生み出していきたいです。

代表取締役CEO・和田浩明から瀧本さんへ

瀧本さんはGOGENの1人目の人事として、今いるほとんどの社員の採用に携わってくれました。僕を含めたみんなの「お姉さん」として、基本的には優しく、時に本音でズバッと大事なことをいってくれる瀧本さんは、GOGENに欠かせない存在だと思っています。今いる社員たちと共に、事業成長をどう実現していくか、今後の採用活動、さらには組織づくりも含め、これからも期待しています!

※2024年2月時点での情報に基づく記事です
(取材・文/高橋三保子)

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