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手紙〜未来の私のこどもへ〜

人生において、自分の子どもに会えるかどうかって重要な分かれ目だと思う。

いくら出産可能年齢が伸びたとはいえ、35歳を過ぎた私は初産が立派な高齢出産になる。

好きな人の子どもを産みたい。
そう思ってきたけれど、現実はなかなかうまくいかなくて、好きな人の好きな人になれないと
それだけ出産のチャンスが遠ざかってしまう。

今だに親になる予感は全然しないけれど、自分の子どもに何を話したいか考えてみた。
あえて自分の未来の子どもにメッセージを残したい。

いつか伝えられたらいいな。

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初めまして。この世にやってきてくれてありがとう。私の子どもとして生まれてくれてありがとう。
これから末長くよろしくお願いします。大好きだよ。

私の子どもだから、きっと繊細で考え込む性格なんだろうね。
その性格と付き合っていくのは大変だけど、あなたのそばには私がいると伝えたい。

物心がつき始めたら、他人の言葉に振り回されることもあるでしょう。
他人と比較して、自分にあるものないもので落ち込むこともあるよね。
その時は、あなたを全力で守りたい。

親の私が勉強してないのに「勉強しろ」とは一方的に言えないから、あなたと一緒に勉強したいな。
お母さんは算数が苦手だから、算数のおもしろさを私に教えてよ。あなたに教えてもらうの、ワクワクするな。
その代わり、お母さんは物語のおもしろさをあなたに伝えたい。本っておもしろいよ。
でもまずは絵本の読み聞かせからだね。

「誰かがそれが良いと言ったから」
そんな理由で選ぶより、
「自分がいいと思ったから」
という理由で選べる人になってね。そんな強さをあなたが持てますように。

そのためには色んな経験や知識が必要で。
だから、たくさんの綺麗なものに触れてね。
綺麗な絵、美しい自然、良質な文章がたくさんあります。
あなたの眼を育てていってね。

経済的に成功はしなくていいから、後悔しない人生を選んでいってね。
あなたのやりたいこと、できるだけ応援していきたいと思っています。

あなたのお父さんはどんな人だろうね?
仕事が一番の人かね?イクメンかな?
あなたとお父さんとどんな思い出を作っていけるんだろう。楽しみだね。

あなたと季節の花や虫たちを探していきたい。 
春には桜が咲いてあっという間に散るの。毎年見にいこうね。
初夏には蛍という光る虫がいるの。川の上をふわふわ飛んで、とてもきれいだよ。
夏にはあなたと夏祭りに行って、盆踊りを踊りたい。送り火も見ようね。
秋には山が赤や黄色に色づくの。
冬には雪が降って白く真っさらな道に、一番の足跡をつけよう。

きっとお互いの都合がぶつかって、喧嘩もするときもあるよね。仲直りするチャンスがない時もあるかもしれない。
そんな時はおいしいオムライスを作るから、それが仲直りの合図だよ。
あなたは笑って「いただきます」と言ってね。またたわいもないこと話そうね。

あなたが悩んだ時に、一番そばにいるのはもしかしたら私じゃない時も来るかもね。その時はその人を大事にして感謝の心を忘れないでね。

あなたが大人になる頃、この日本という国はどうなっているのか私にも分からない。
けれど、この世界が、あなたの目にはキラキラ光って見えますように。


サポートいただけましたら、勉強会や本の購入にあてたいと思います。よろしくお願いします。