”炎の飛龍” 藤波辰爾 ~40年以上推し続けているプロレス界のレジェンド
レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。
今回はこのお題企画に参加!
スカパー!が後援するnoteのお題企画「#ハマった沼を語らせて」。
「推し」の魅力や、好きになったきっかけについて語る投稿企画です。
(スカパー!の後援期間は、2023年2月22日~3月23日)
私には、40年近く推しているスターがふたりいます。
ひとりは小泉今日子さん。
デビューした翌年(1983年)にファンになったので、今年で40年ですね。
MIONアップサイクルのコラムに、小泉さんのキャリアをレコードでふり返る記事を書いているので、ぜひご覧ください。
もうひとりは、プロレスラーの藤波辰爾選手。
藤波さんは40年以上推しているので、小泉さんよりも長いです。
キャリア50年を超えるプロレス界のレジェンド
1970年に日本プロレスに入門。1971年5月9日にデビューした藤波さんは、今なお現役選手としてリングに上がり続けているレジェンド中のレジェンドです。
日本プロレスから除名処分を受けたアントニオ猪木さんが設立した新日本プロレスの旗揚げ戦(1972年3月6日)の第1試合に出場したのが藤波辰巳(当時)選手でした。
1974年、若手選手の登龍門として開催された『第1回カール・ゴッチ杯争奪リーグ戦』を制した藤波さんは、翌年6月から海外武者修行をスタート(西ドイツ、アメリカ、メキシコ)。
その間、猪木さんの師匠でもある”プロレスの神様” カール・ゴッチの自宅に住み込み、直接指導を受けています。
そして運命の1978年1月23日。
ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで、カルロス・ホセ・エストラーダが保持するWWWFジュニアヘビー級王座に挑戦した藤波さんは、新技ドラゴン・スープレックスで勝利を収め、同王座を獲得!
WWWFは、のちのWWF。現在のWWEですよ!
世界最大のプロレス団体WWEの歴史で、初めてベルトを巻いた日本人レスラーが藤波さんです。
野球やサッカーの日本人選手が海外で活躍することなど考えられなかった時代に、無名の若手レスラーがニューヨークの大会場でベルトを巻いたわけですから、快挙としか言いようがありません。
(ドジャース入りした野茂英雄がブレイクしたのが1995年ですからね)
同年3月3日の凱旋帰国第一戦で勝利を収めた藤波さんは、日本中にドラゴン・ブームを巻き起こしたのであります。
正確な時期は覚えていませんが、私が藤波さんのファンになったのは、ジュニアヘビー級チャンピオンとして活躍していた時代です(1978~1981年)。
初めてテレビでドラゴン・ロケットを観たときの衝撃といったら!
今では当たり前のように多くの選手がリングから場外に飛びますが、このような技を日本に定着させたのは藤波さんです。
ジュニア時代の藤波さんに心酔していた小学生の私は、国語の作文の授業で「尊敬する人」というお題が出たとき、迷うことなく藤波さんを選びました。
級友の多くが両親のどちらかに向けて感謝の言葉を述べている中、私は藤波さんの素晴らしさを書き連ねた作文を読み上げたのであります。
ニューヨークの大舞台でチャンピオンになったことや、ドラゴン・ロケットの衝撃、打点の高いドロップキックの美しさなどを授業中に熱弁。楽しかったな(笑)。
1981年10月にベルトを返上し、ヘビー級に転向した80年代以降の試合も素晴らしくて。
藤波さんとの一戦が名勝負として語り継がれているレスラーも少なくありません。
アントニオ猪木を別格とすると、天才と呼ばれるべき日本人レスラーの筆頭は、やはり藤波辰爾でしょうね。
前田日明さんのこの発言、完全に同意。
なお、藤波さんは、2015年3月にWWE殿堂入りを果たしています。
日本人レスラーが殿堂入りしたのは、猪木さん(2010年)に続く2人目ということで、大きな話題を呼びました。
藤波さんの名勝負ベスト3
①
1985年9月19日
東京体育館
アントニオ猪木 vs 藤波辰巳
過去に何度も書いているけど、藤波さんのベストバウトだと思っているし、猪木さんのベストバウトでもあると思っていて。
「プロレス史上最高の試合は?」と問われたら、迷わずこの試合を挙げます。
②
1985年12月12日
宮城県スポーツセンター
IWGPタッグリーグ戦 優勝決定戦
アントニオ猪木&坂口征二 vs 藤波辰巳&木村健吾
レフェリーストップで敗れた9月19日のシングルマッチから3ヶ月後、タッグマッチながら初めて猪木さんから3カウントを奪っています。
この試合が生涯ベスト2。
①と②を続けて観ることが多いですね。
個人的には、猪木さんと藤波さんの攻防こそが新日本プロレスのストロングスタイルだと思っています。
③
1978年1月23日
マジソン・スクエア・ガーデン
WWWFジュニアヘビー級選手権試合
藤波辰巳 vs カルロス・ホセ・エストラーダ
前述したWWWFジュニアヘビー級のタイトルマッチですね。一夜にしてスターダムにのし上がった歴史的一戦です。
藤波さんを語る上で、この試合を外すわけにはいきません。
藤波さんのサイン入りアイテム
最後に、藤波さんのサイン入りアイテムを掲載。
実は、半数以上が今年の2〜3月にサインを入れてもらったものです。
日付をご覧ください。
①
生写真
2016年8月21日
@歌謡居酒屋カンちゃん
元プロレスラーのキラー・カーンさんが経営する居酒屋のトークイベントにて。
②
デビュー50周年記念フォトブック
2022年10月15日
@芳林堂書店高田馬場店
堀江ガンツさんの著書『闘魂と王道 - 昭和プロレスの16年戦争-』の発売を記念したトークイベントにて。
当日のイベントレポをこちらに書いているので、ぜひ。
③
レコード
『マッチョ・ドラゴン / ドラゴン体操』 7インチ
2023年2月19日
@伊勢丹新宿店
藤波さんの奥さま、伽織さんが手がける食品ブランド「藤波家の食卓」が出店したイートインにて。
(2023年2月15~28日開催)
④
レコード
『プロレス・スーパー・ファイターのテーマ』 LP
2023年2月23日
@伊勢丹新宿店
再び「藤波家の食卓」のイートインにて。
藤波さんの入場テーマ曲「ドラゴン・スープレックス」のヘビー級時代バージョンを収録したLPです。
⑤
レコード
『ドラゴン・スープレックス』 見本盤7インチ
2023年2月23日
@伊勢丹新宿店
ジュニアヘビー級時代に使用されていたバージョンを収録した7インチにもサインをお願いしました。
こちらはプロモーション用の非売品レコード。いわゆる見本盤です。
⑥
『ドラゴン・スープレックス』宣材シート
2023年2月23日
@伊勢丹新宿店
見本盤7インチに付いていた宣材シートにもサインを入れていただきました!
⑦
レコード
『新日本プロレス スーパー・ファイターのテーマ II』 LP
2023年2月25日
@伊勢丹新宿店
またまた伊勢丹にて。
このテーマ曲集に収録されている「ドラゴン・スープレックス」は、スタジオミュージシャンによるカバー。
会場で使用されているバージョンではありませんが、キラー・カーンさんと初代タイガーマスクこと佐山聡さんのサインが入っているので、藤波さんにも書いていただきたくて。
⑧
レコード
『Go Go ドラゴン』 LP
2023年3月5日
@なかのZERO 視聴覚ホール
中野で行われたトーク&サイン会にて。
2月19日から3月5日の間に4回お会いしたわけですが、やはり緊張しました。
憧れのスーパースターなので。
1953年12月28日生まれの藤波さんは、今年でなんと70歳!
今後も益々のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
* * *
藤波辰爾選手を応援しよう!
▶所属団体 DRADITION
▶藤波辰爾【公式】ドラゴンちゃんねる
▶1985年9月19日 東京体育館
アントニオ猪木 vs 藤波辰巳
現在、無料で視聴できます。
https://njpwworld.com/p/s_series_00062_3_1
▶藤波辰爾自伝
『ROAD of the DRAGON プロレス50年、旅の途上で』
▶「ドラゴン・スープレックス」収録!
『1000のプロレスレコードを持つ男 ep. 名勝負数え唄編』
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