DJとして参加したDOOM & BBのイベントで使用したレコード
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11月26日に新代田FEVERで開催された『It's Real ... An Impossibility vol.003』。
2020年2月から活動を停止していたDOOMの復活ライブで、対バンがBBという素晴らしすぎるイベントに、DJとして出演しました。
憧れの2バンドによるツーマンライブに参加させていただけるなんて。感無量です。
DOOM、BB、レヴォントゥリ・レコーズの上原英人代表、スタッフの皆さま、関係者の皆さま、FEVERの皆さま、そしてご来場くださいました皆さまに心より感謝申し上げます。
当初は開場からライブスタートまでの30分と、転換時の30分の予定でしたが、上原代表から「余力があればラストも」とのお言葉をいただき、ライブ終了後も20分ほどレコードをかけさせていただきました。
幸いにも多くの方から良い反応をもらえ、かけたレコードについての質問なども頂戴しました。
ということで『It's Real ... An Impossibility vol.003』で使用したレコードを掲載いたします。
かけた順に並べてみたので、ご覧ください。
(下記の目次が、当日のセットリストということになりますね)
【 1 】
open ~ BB
1. 渡しゃ Remixed by 坂本龍一
- 元ちとせ
オープニングは、元ちとせ のリミックスアルバム『元唄 幽玄 〜元ちとせ 奄美シマ唄REMIX〜』から、今年の3月28日に亡くなった坂本龍一さんが手がけた「渡しゃ」のリミックス。
哀悼の意を込めて、この曲からスタート。
2. someday feat. ANOMOLIES
- SILENT POETS
2曲目は、ANOMOLIESをフィーチャーしたSILENT POETSの「someday」。1999年に発表された6thアルバム『to come…』の収録曲です。
私が所有しているのは、翌年発売されたフランス盤2LP。国内オリジナル盤とはジャケ違いで、個人的にはこちらのほうが好み。
3. Descending Moonshine Dervishes (Part 1)
- Terry Riley
ミニマルミュージックの巨匠、テリー・ライリーが1982年に発表した『DESCENDING MOONSHINE DERVISHES』。
テリー・ライリーさんは現在、日本にお住まいです。
4. Tehillim (Parts I & II)
- Steve Reich
そしてこちらもミニマルミュージックの巨匠、スティーヴ・ライヒがECMからリリースした『TEHILLIM』(1982年)。
5. Scatterheart
- Björk
ビョークが主演と音楽を担当した映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000年)のサントラ盤から「Scatterheart」を。
1:02くらいからミックス。
6. Beyond the Sky
- RAS G AND THE AFRIKAN SPACE PROGRAM
2008年に発表されたラス・Gの名盤『GHETTO SCI-FI』から「Beyond the Sky」。
冒頭のインタールード的な部分が終わったところから。
7. Mysterons
- PORTISHEAD
1994年にリリースされたPORTISHEADの傑作1stアルバム『DUMMY』のオープニングを飾る「Mysterons」。
8. 空洞です (molmol dub mix)
- HIROSHI II HIROSHI feat. 小泉今日子
藤原ヒロシと川辺ヒロシのユニットが、小泉今日子を迎えて制作した「空洞です」。ゆらゆら帝国のカバーです。
2017年に発売されたこの12インチのみに収録されているダブミックスをチョイス。
9. 星ノクズ (dub version)
- ACO
2001年に発表されたACOの5thアルバム『Material』から「星ノクズ」のダブバージョン。
10. Move You Run feat. Tammy Payne (Blue+Red MIx)
- SMITH & MIGHTY
タミー・ペインをフィーチャーしたSMITH & MIGHTYの名曲「Move You Run」(1999年)のリミックス。
11. KYLYN
- PECKER
パーカッショニストのペッカーが1980年に制作した日本初のダブ作品『ペッカー・パワー』と『インスタント・ラスタ』の楽曲を、久保田麻琴がリマスタリンを施した『i・RASTA - Rebooted by Makoto Kubota』(2015年)から、吉田美奈子の歌声が印象的な「KYLYN」を。
REDSHEERのJun herAxさん(dr)に喜んでいただけたようで、嬉しい限り。
12. Underground
- THE UPSETTERS
リー・ペリー率いるTHE UPSETTERSの「Underground」。
歴史的名盤『SUPER APE』(1976年)の収録曲です。
リー・ペリー大先生のサイン入り!
*
使用したレコードの楽曲の一部を並べてみました。
Spotifyにない曲は、当然ながら入っていませんが、雰囲気だけでも。
「Underground」の途中で場内が暗転して、BBのライブがスタート。めちゃくちゃカッコよかった!
【 2 】
BB ~ DOOM 転換
1. 炎のファイター ~INOKI BOM-BA-YE~
- アントニオ猪木とザ・ファイターズ
BBのライブが終了。
拍手が鳴りやむのを待ち「イノキ・ボンバイエ」コールから転換DJを開始。
猪木さんがご逝去されてから初めてのDJだったので、哀悼の意を込めて。
2. キャプチュード ~U.W.F.前田日明テーマ曲~
- CAMEL
続いてCAMELの、というか前田日明のテーマ曲「Captured」(1981年)。
前田さんのサイン入りです!
(銀が直筆。赤はもともと印刷されていたもの)
プロレス入場テーマ曲であり、プログレでもあるこの曲の次はこちら。
3. One of These Days
- PINK FLOYD
PINK FLOYD「One of These Days」(1971年)。
邦題は「吹けよ風、呼べよ嵐」。アブドーラ・ザ・ブッチャーやタイガー・ジェット・シンのテーマ曲としても知られていますね。
プロレス入場テーマ曲であり、プログレの名曲でもあるこの曲からロックに突入。
4. Whole Lotta Love
- LED ZEPPELIN
「胸いっぱいの愛を」の邦題で知られるLED ZEPPELINの名曲「Whole Lotta Love」(1969年)。
ブルーザー・ブロディのテーマ曲として「移民の歌」をかけてもよかったんだけど「ここからロックに移行しますよ」という合図としてこちらにしました。
5. Voodoo Child (Slight Return)
- THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE
ジミ・ヘンドリックスが亡くなった翌月(1970年10月)に「Voodoo Chile」のタイトルでリリースされたUK盤7インチ。
でも、実際に収録されているのは「Voodoo Child (Slight Return)」(約5分)。
「Voodoo Chile」は約15分のほうだと思うんですけど。
ジミヘン・マニアの方にご教示いただきたいです。
6. Summertime Blues
- BLUE CHEER
エディ・コクランのカバーでありながら、BLUE CHEERの代表曲として人気の高い「Summertime Blues」(1968年)。
ジャケのデザインが秀逸な国内盤7インチで。
7. Symptom of the Universe
- BLACK SABBATH
BLACK SABBATHの楽曲の中で一番好きな「Symptom of the Universe」(1975年)を、UK盤7インチで。
「Hard Road」のB面です。
8. Equipment
- DMBQ
そしてDMBQ!
2000年にリリースされた『JINNI』のオープニングを飾る「Equipment」。
ロックからエレクトリックジャズに移行するときに重宝している曲です。
9. Zimbabwe (Part 1)
- Miles Davis
1975年2月1日に大阪フェスティバル・ホールで行われたマイルス・デイヴィスの昼夜2公演から、夜の部をノーカット収録した『パンゲアの刻印』。
ジャズからロック、ロックからジャズに移行するときによく使うレコード。
10. You Make Me So Sad
- 日野元彦クァルテット
1975年7月20日に録音された日野元彦クァルテットのライブアルバム。
日野元彦(dr)、益田幹夫(key)、渡辺香津美(g)、鈴木勲(b)による超絶プレイを存分に堪能できるなエレクトリックジャズの名盤です。
11. Uptight
- 増尾好秋
1970年に発表された増尾好秋(g)の2ndアルバム『24』のオープニングチューン「Uptight」。この曲のドラムも日野元彦なので、つないでみました。
増尾さん、市川秀男さん(el-p)、鈴木良雄さん(b)のサイン入り。
12. 3/4's of 4/4
- Amina Claudine Myers
鍵盤奏者/シンガーのアミナ・クローディン・マイヤーズが、1980年に発表した『SONG FOR MOTHER E』から「3/4's of 4/4」を。
13. Maiysha
- Miles Davis
1970年から1974年までのセッションを集めたマイルス・デイヴィスの『GET UP WITH IT』(1974年)から「Maiysha」をプレイ。
当初は別の曲をかけるつもりで用意したレコードです。
緞帳の隙間からちらりと見えるセッティング状況を観察しながら選曲していたところ、ステージが無人に。ライブが始まりそうな雰囲気だったので、スローな曲で終えようと思い「Maisha」に変更しました。
ところが、セッティングが思わしくなかったようで、袖からローディが出現。慌てて次の曲につなぎましたよ。
14. Merry-Go-Round
- 日野皓正
1981年に日野皓正が発表した『DOUBLE RAINBOW』から、菊地雅章作曲の「Merry-Go-Round」を。
このジャケから想像できないかもしれないけど、すごーくカッコいい曲です。
ご存じの方も多いと思いますが、日野皓正さんは日野元彦さんのお兄さんですね。
15. Loud Minority (Club Mix)
- UNITED FUTURE ORGANIZATION
UFOの超クラシック「Loud Minority」(1992年)。クラブジャズといえばこの曲! という方も多いのでは。
イベント当日、自宅を出る直前に「タイミングが合えばかけられるかも?」と思い、急遽バッグに詰め込んだレコードです。
X(旧ツイッター)で、このような問い合わせがありました。
該当曲は「Loud Minority」でした。
持参して良かった!
16. Black Unity
- JUJU
「今度こそライブが始まる!」と確信できたので、JUJUの「Black Unity」でフィニッシュ。1974年に発表された『CHAPTER TWO: NIA』の収録曲です。
ファラオ・サンダースのカバーですが、本家以上に激しくトライバルなキラーチューン。
当初はスローな曲で終えるつもりだったけど、結果オーライということで。
そして、主役のDOOMが登場。
めちゃくちゃカッコよかった!
DOOM official web
【 3 】
ライブ終了後
1. I can't go back to myself
- DOOM
最後は、素晴らしい演奏を聴かせてくれた2組に敬意を表して、関連盤を。
1989年に発表されたDOOMの3rdアルバム『Incompetent...』から、1曲目の「I can't go back to myself」を投入。
ジャケットのサインは、藤田タカシさん(g, vo)と初代ドラマーの広川錠一さん。
2. Rise
- BB
続いてBBの「Rise」をスピン。
今年の1月に新ドラマーとしてBBに加入したKATARAOさんが在籍していたREDSHEERと、2017年にCDで発表したスプリット盤の収録曲です。
翌年(2018年)50枚限定でダイレクトカッティングされた7インチが発売されました。
Ryujiさん(vo)、坂元東さん(g)、駒村将也さん(b)元ドラマーの広野与一さんのサイン入り!
3. The Nightmare Runs
- DOOM
DOOMとCOCOBATのスプリット7インチから、まずDOOMの「The Nightmare Runs」。
この7インチは、DOOMのPAZZさん(dr)からいただいた(おそらく)27枚限定のPushead Fan Club Limited Sleeve。
4. Skimen
- COCOBAT
ラストは、通常盤を使ってCOCOBATの「Skimen」。BBのRyujiさんが在籍していた時代の作品です。
Ryujiさん、COCOBATのTAKE-SHITさん(b)、元COCOBATのSUZUKIさん(g : 現PULLING TEETH)、DOOMの藤田さん、PAZZさん、アートワークを手がけたパスヘッドのサイン入り。
(実は、限定盤もサイン入りです)
DOOM & COCOBATのスプリット7インチについては、こちらをご覧ください。
以上。32枚のレコードを使用しました。
拙いDJプレイを聴いてくれた皆さま、ありがとうございました!
2024年3月20日(水・祝)クラブチッタ川崎で、DOOM主催イベント『VIOLENT ATTITUDE 2024』が開催決定!
錚々たる面々が集うこちらのイベントにも、DJとして参加させていただくことになりました。
チッタのような大きな会場に出演できるなんて。
精一杯がんばりますので、ぜひ遊びに来てください!
※以上で終了。「投げ銭」でサポートしていただけましたら大変助かります。
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サポートしていただけましたら大変助かります。 いただいたサポートは、両膝の前十字靭帯再建手術と変形腰椎症の治療に使わせていただきますので。