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東欧ブルガリア バンスコ国立公園

【海外写真放浪記】 Bulgaria 

イスタンブールへ戻ってきた僕は次の国エジプト行きを迷いながら、とりあえず何の予備知識も無いままブルガリアへと行く事になる。


ブルガリアと言えばヨーグルトだが、実際はブルガリア発祥ではない事位しかこの国について知らなかったのだが、地球の歩き方に小さくトレッキングが出来るスポットが掲載されていて、山に登りたいが為に急遽ブルガリア行きを決断する。


とは言え、イスタンブールからブルガリアまではバスで3−4時間程度なので地方都市を回る感覚で越境する事が可能だし、ビザもシェンゲン協定内(ヨーロッパのビザなし渡航可能区域で3ヶ月滞在可能)で、比較的に旅行がし易いのが理由だった。


いつものバス停で長野に住む婆ちゃんに国際電話をかけた後イスタンブールを出発し、バスでイミグレーションを越えると街並みにオリエンタルさが抜け、一気にヨーロッパ調の建物が広がっていく。

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ブルガリアの首都ソフィアは活気が無くどこと無く寂れた都市と言う印象だった。イスタンブールが賑わっていたのが原因かも知れないし、僕が泊まったホステルモステルと言う宿が郊外にあったからかも知れないが、活気の無さに加え、その日に宿に泊まって居た日本人大学生が強盗に襲われて血まみれで帰ってきた事もありあまり良い印象がない。


他の旅人の話を聞くとやはりブルガリア、ルーマニアでのトラブルが多かったので東欧は治安があまり良くないと言う事を覚えておいて欲しい。特に夜間のトラブルが頻繁に起きている。

ヨーロッパの端にあり物価も安い事から、東欧にならず者が流れてくるケースもあるらしい。

もちろん日中は安全だし、良い人も沢山居るので気を付けていれば何の問題もないのでご安心を。

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そんな訳で、ソフィアには一日だけ滞在して次の目的地バンスコへ移動する事になる。


バンスコについて簡単に説明しておくと、冬はスキーリゾートとして有名な観光の街で、ヨーロッパでも有名な大会が開かれるほどのウィンタースポーツのメッカらしい。

ただ僕が行ったのは真夏だったので、宿を探すのが一苦労な位何もやっていなかった。

そんな夏のバンスコで唯一楽しめるのがトレッキングだ。

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ここにはピリン山脈があり、辺り一帯がピリン国立公園として世界遺産に登録されている。

山頂には竜の骨と呼ばれる白い山肌が見れるらしいのだが、今回はハイキング程度の内容で登る事になる。


そもそも何故ブルガリアまで来て山なのかと言うと、ここまで旅をして来て遺跡やら、観光地やらに本当に疲れてしまったって言うのが一番の理由で、次の目的地はどうしても自然の遺産が良かった。


贅沢かも知れないが、旅が生活になるとこれが頻繁に起きるから不思議。


そんな理由から無理やり来たので、バンスコ国立公園を知っている、若しくは行った事がある日本人は稀だと思う。


街を歩いていても『どこから来たんだ』と話しかけられ珍しがられる。


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話を戻そう。


登る前に宿で情報を聞いたところ、宿のオーナーはロシア人だった為、山に全く詳しく無く、仕方ないので山小屋までの往復の車だけ手配してもらい出発する事になった。


到着すると数人の登山客が居たのだが山小屋には誰も居らず、ルート案内の様なパンフレットすら見当たらなかったので、登り始めたのだが、時々ある看板がブルガリア文字の為全く何が書いてあるのか分からないので危険だと判断して2時間登ったら同じ道を戻ると言う行程になる。

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当初予定していた感じにはならなかったが、景観は素晴らしく雑踏や観光客の居ない自然の中を、一人で登る喜びであっという間に時間が過ぎて行った。

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僕は元々八ヶ岳の麓の生まれで、山は好きな方。

海外での登山経験は皆無だったので結構ビビりながら(標識全く分からないのもある)登り始めたのが、最後には駆け足で降りて来るほど楽しんで帰って来ていた。


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見た事ない花もチラホラ。

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山小屋へ戻るとどこから湧いて出て来たのか親父たちが数人で酒盛りをしていて、白熱したトークで盛り上がっていた。

少し疲れたのでその横でゆっくりと帰りのタクシーをウトウトと待った時間がまた良い時間だった。

タクシーで宿へと帰り、もうバンスコ(ブルガリア)での予定も無かったので直ぐにイスタンブールへと戻る予約をし、トンボ帰りするのである。

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