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私が暗い写真を撮るわけ
こんばんは。
神戸で学生兼フォトグラファーをしているGo Mitarai @otearai0312 です。
私は毎日Twitterに写真を投稿しているのですが、
陰翳礼讃 pic.twitter.com/OOiVCtsb9h
— 御手洗剛/GoMitarai (@otearai0312) August 7, 2020
ご覧いただければ分かるように、かなり暗い写真を撮ります笑
よく「陰や黒が特徴的だね」と言われることが多いです。
今回はそんな私が「なぜ暗い写真を撮るのか?」についてお話します。
私は4年前に写真を撮り始めたのですが、最初の頃は思うような表現ができず、どうすればいい写真に仕上がるのか試行錯誤していました。
当時はInstagramメインでインプットをしていたのですが、有名な海外フォトグラファーの高彩度高コントラストな写真や、明るいフィルム風写真に惹かれて、自分もそういう表現を目指していました。
ただ海外と日本では空気感や光の質感が違うわけで、それらを真似したところで理想の写真には仕上がりません。
憧れの海外フォトグラファーが撮った日本の写真は、案外しっくりこなかったりもするんですよね。(これ結構あるあるなのでは?笑)
そこで一旦「自分は写真を通して何を表現したいのだろう?」という問い、つまり写真を撮る目的に向き合いました。
そしてその答えは、「日本の美しさを伝えたい」ということでした。
詳しくは以下のnoteに書いているのでご覧いただけたら嬉しいです!
自分にとっての写真の目的が明確になったので、次は「じゃあそれに最適な表現をしよう!」ということになります。
そこで出会ったのが、谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」という本です。
この本を要約すると、「西洋では明るさを重視し陰影を消すことに重きを置いてきたが、日本古来の美意識はむしろ陰影を認め、陰影こそが生活や自然と共存してきた」という主張が書かれてあります。(めっちゃ省いた...笑)
参考までにウィキペディアを貼っておきますね。
この本を読んだ時に、「これだ!」と思いました。
日本の美しさを最大限に引き出すには、より陰影の美しさに気づき引き出すべきだと腑に落ちました。
写真に落とし込むと、「より落ち着いたトーンで、色も派手すぎず、気品のある写真」ということになります。
具体的には、陰影のある被写体にフォーカスしたり、
気品ある写真を目指すために心がけていること
— 御手洗剛/GoMitarai (@otearai0312) July 24, 2020
・シャドー上げない
・彩度上げない
・明瞭度上げない
・広角使わない
・色を転ばせすぎない
このあたりのことを気をつかっています。
目的に適ったスタイルを確立てきたお陰で、自分の写真に自信を持てるようになり、SNSでもより多くの人に写真を見てもらえ、少しずつ日本の美しさを伝えられるようになったと思っています。
つい先日は、Twitterでたまたま私の写真を見た海外の方が、「来年日本に行けたらその場所に行ってみたい!」とDMで伝えてくれました。そこまで有名な場所ではなかったので、日本の隠れた魅力が伝わっていたようですごく嬉しかったです。
最後に
最後まで読んでくださってありがとうございます!
もし自分なりの写真のスタイルに悩んでいる方がいましたら、一旦写真を撮る目的を明確にすることで、それに合った表現方法が見つかるかもしれません。
私で良ければいつでも相談に乗りますので、お気軽にDMを送ってください!
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