Morning

夜が深くなると朝のことを考える
あの夜をどう過ごせばよかったたんだろう
伝えたい事があんなにも沢山あったのに
何一つ上手く伝えられないまま
奥歯を噛み締めながら迎えた朝が
数え切れない夜を超えて
今も尚、僕を震わせる
何ヶ月経っても何年経ってもあなたの面影がそこかしこにある
今でもこんなに想っている事達を
なんであの時は伝えられなかったんだろう
発する言葉達を理想に置き換えて
綺麗に終わらせる事に執着してしまったんだろう
そんなふうに頑張ったって結局は綺麗に終わらせる事なんてできなかったのに
こんな後悔をどうして抱え続けたまま生きていくんだろう
｢人は時々、受け入れられないようなことに出会う。けれどそれは人を強くする｣
うん、
そうだね
その通りだと思う
でもこの後悔はどこに行けばいい
向かう先も分からず
辿り着くのはいつもここ
独りで必死に言葉を紡いでは
創作なんてとても呼べないようなものを作って
ほんの少し心を軽くして
また迷子の後悔を溜め込んでは
文章にして吐き出す
ここに
ほんの少しの希望が、
残酷な現実の中に小さな自分の望みを
埋め込むことができれば
それは物語になって
人の元に届くのかもしれない
そして
その現実と見紛うほどの夢は
人の心にゆっくりと染み込んでいくのかもしれない

あれはそんな映画だった
僕は今日
『僕たちは変わらない朝を迎える』を見た。
そう、
これは感想文