ホロタゴウ

ハンドパン弾きでカメラマン 愛されたいから生きてます

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最近の記事

「4年」という時間には何かがあるらしい

白い背景に手書きの文章 雑然としたInstagramのストーリーに 突然現れたそれは 大好きだったカップルからの「ご報告」 そこには別れの知らせと感謝が綴られていた。 彼女と彼が共に過した時間、 始まりから終わりまでの期間、 それは4年間だったらしい。 これ以上はない、そう思える4年間だった 彼女はそう書き記していた。 映画『花束のような恋をした』の作中の2人。 彼らが共に過し、そして離れることを決めるまで。 それもまた4年という時間だった。 僕にもこれ以上はないと思う

    • 薄暮

      「私は不器用だから」 引き出しの中から出てきた葉書の上で あの日のあなたがそう言う。 あの頃、僕もあなたのことをそう思っていたけど、 本当に不器用だったのは僕の方だったなと 今となっては思う 気にしなくてもいい事ばかり 気になっては勝手に振り回されて、 あなたを見失っては あなたを傷つけてばかりだった。 器用に立ち回れなくて、 狼狽えてばかりだった僕。 狭量で不器用だったのは僕の方。 今年もあの日が近くなって、 また心の時間が巻き戻っていく。 この時期だけはどうしようもない

      • なんでもない

        振り返ってみなきゃわからないことだらけ 幸せも苦しみも 大切な幸福を 見逃さないために 一つ一つと丁寧に向き合う 苦しかった事は苦しかったと 幸せだったことは幸せだったと どこまでも残酷で 目を背けたくなるそれは きっと幸せに生きるための道標になる 苦しみを振り返っては苦しんで 幸せを振り返っては今は無い事に苦しんで そんな事を繰り返して 最後に幸せだったと言えるように 生きていきたい

        • Morning

          夜が深くなると朝のことを考える あの夜をどう過ごせばよかったたんだろう 伝えたい事があんなにも沢山あったのに 何一つ上手く伝えられないまま 奥歯を噛み締めながら迎えた朝が 数え切れない夜を超えて 今も尚、僕を震わせる 何ヶ月経っても何年経ってもあなたの面影がそこかしこにある 今でもこんなに想っている事達を なんであの時は伝えられなかったんだろう 発する言葉達を理想に置き換えて 綺麗に終わらせる事に執着してしまったんだろう そんなふうに頑張ったって結局は綺麗に終わらせる事なんて

        「4年」という時間には何かがあるらしい

          かもしれない日常 vol.7

          朝目が覚めて 1日を終えて 何一つ変わりのない日常を過ごした そうして気づいた とっくの昔に僕達は終わっていたんだって あなたを好きなつもりだった あなたを愛してるはずだった だけど だけど そうじゃなくて 遠い記憶に囚われて いつの間にかあなたを見失っていた 過ごす日常を枠に押し込めて 閉じ込めようとした いつの間にか 愛しているのは思い出だけになり 繋ぐ手の温もりがわからなくなった あんなに想ってたはずなのに あれほど強く誓ったはずなのに 向き合い方がいつからか歪ん

          かもしれない日常 vol.7

          かもしれない日常 vol.6

          古い血が乾き鉄の匂いが消える頃 それでもまだ呆然とすることしかできなかった 雨のように降った刃は また同じように雨のような血を振らせた ただ全てが零れ落ちていくのみで 後に残ったのは何一つ抱えるもののない両腕

          かもしれない日常 vol.6

          かもしれない日常 vol.5

          吐き気と頭痛、耳鳴りに動悸 外に出る度そんなものと過ごす日々 辛い 苦しい 誰かに優しくしてもらいたい こんなふうに不安だけの中で生き続けるのは難しい 信じてくれていると思っていた人は全く僕のことなんか信じてなかった 神経過敏な僕は魚の小骨で死ぬんだろう 誰も気に留めないようなもので大怪我をする 些細なことだと言われるだろう 気にすることないと言われるだろう それができたらどれほど幸せか 幸せになりたい でもなれない いっそ何もかも失ってしまいたい 失う不安から解放されたい

          かもしれない日常 vol.5

          かもしれない日常 vol.4

          母の日が近いらしい。 父の日も母の日も縁のない人生だ。 どちらもいつなのか知らない。 僕は両親を知らない。 家族を知らない。 毎年 母の日と父の日が近づき 街が騒ぐ頃 いつにも増して僕は独りだ 父と母と子 三点が繋がって家庭という空間ができる 僕は知らない 知らないんだ

          かもしれない日常 vol.4

          かもしれない日常 vol.3

          暖かいようで少し肌寒い 家の中に居てもそんなものを感じる 時間が過ぎていく 窓の外の明るさだけがそれを教えてくれる 街が目覚め、そして眠りにつく そのサイクルとは一切の関わりを持たない日々 見つめる天井に変化はなく 見つめるうちに眠りに落ちる 程なくして目を覚ます 差し込む光の向こう側では時間が流れている 再び天井を眺める僕の時間は止まっている 生きているのか 死んでいるのか 成すべきことも無く ただ無為の時間 記憶に残る過去を振り返っては 過去を持って生きているという事を思

          かもしれない日常 vol.3

          かもしれない日常 vol.2

          凄まじく忙しい1日になるはずだった1日はコロナのおかげで緩やかなものとなり、買い物を済ませ帰りのバスに乗り込んでもなお空は明るかった。 街に人が多いことを訝しんでいたが、自身が仕事だっただけで世間はゴールデンウィークの真っ只中だった。 「これが世間離れか」 そんな事を考えながら、バスに乗る老人達皆が帽子を被っていることを不思議に思いながら眺める。 歳をとるってそういうことなんだろうか いやいや、 そんな事はどうでもいいのだ。 街に溢れる人々は皆一様に家族のような繋がりを持って

          かもしれない日常 vol.2

          かもしれない日常 vol.1

          なんの予定もなく光る画面を覗き込む日々に飽き飽きとする。 買ったままあまり使われていない葉書サイズのスケッチブックをを引っ張り出して落書きを始める。 「大人の鉛筆」と銘打たれたノック式の鉛筆に 「なんだか風情がないなぁ」 なんて思いながら近くにあったリモコンの電源ボタンを書き始める。 まぁ当然の事ながら上手く書けない。 やんなっちゃうな、なんて思いながら頭にふと浮かんだ文字を汚いミミズ文字で書き留める。 『かもしれない日々』 なんだろう いい響きがする こんな時に家に原稿用紙

          かもしれない日常 vol.1

          あっという間に大晦日 何から書こうか そんな事を考えてからでなければ書ききれないほどの事が今年はあった 心を知る1年だった 心の死を知り欲を知った 死の距離感を体感し、 飢えながら無機物になりゆく様を経験した 生きる道は見えないけれど 生きたい道は感じ始めた やりたいやりたくない ではなく やらなければ死んでいく そんなものを知った また年が変わる 僕は未だ路傍の石 来年はより多くの人と一緒に何かを作る活動をしていこうと思っています。 何かしらお力

          AIRA day28,29

          帰京してバタバタとしているうちに1週間が過ぎた。 旭川帰りたい。 この日は旭川で制作ができる最後の日だった。 明日13:25旭川空港発の飛行機に乗って東京へ飛ぶ予定だったからだ。 昼前に優響君が竹山家へ。 キョんと僕の楽器、撮影機材を積み込み市街へ。 車を駐車場へ停めたらとりあえず昼食。 向かったのは蜂屋。 美味かったぁ。 腹を満たしていざ撮影。 買物公園通りの象徴的なものといえば、、、 って事でここ。 座る物忘れたって事できょんも立奏 座る物忘れたって事できょんも立

          AIRA day24,25,26,27

          コロナだ。 濃厚接触ではないものの陽性者と接触があったということで自宅待機及び検査、待機の時間だった。 愛さんとのドローイングセッションも中止になってしまったりした。 悔しい限りであった。 まぁ結果は僕を含め皆陰性だった。 何よりだ。 陰性との結果が出た日曜の夜、温泉に行った。 気持ちよかった。 あぁ 旭川あっという間だったなぁ 寂しい

          AIRA day24,25,26,27

          AIRA day23

          この日は久々に街をフラフラした。 お昼頃家を出る。 向かったのはラーメン青葉というお店。 注文したのはしょうゆバター麺。 店を出てフラフラと歩く。 街はすっかり雪景色だ。 向かったのは宮越屋珈琲。 店内お洒落だったァ カフェオレ美味しかった トイレもお洒落 店を出るとたまたまきょんに会った。 行きたかったDiddyへ。 服買う金がなかったのが残念である……… 看板はJin君。 店内には愛さんの絵もあった。 繋がる街だ。 16:30からのこま弦のちょい飲みに行こ

          AIRA day21,22

          近頃は1日おきの更新となっている滞在日記である。 理由は簡単だ。 資金面の都合であまり出歩けなくなっている。 まぁそれも一興。 昼まで寝る。 暗くなった頃、街で1食目のご飯を食べる。 竹山家で気ままに楽器を弾いたりする。 まるで高等遊民のようだ。 それでも人と人の繋がりに織り込んでもらっている。 クリエイターの友人もできた。 本当にこの街はいい街だ。 旭川で関わった全ての人に感謝だ。 まぁそんなことはいいだろう。 これは日記なのだ。 滞在21日目。 独りの気分だった僕は夕暮