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『優れた製品を創り出すためのコミュニケーション』~構造主義的思考術~
こんにちは、Gota Masaki(@go-go-pdm)です。
フリーランスで「アプリやDXに関する商品企画・開発(プロダクトマネジメント)支援」の仕事をしています。
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・Softbank > Akerun > DeNA(タクシーアプリGO) > メルカリ > フリーランス(mento&パーソルキャリア)にてプロダクトマネジメントを12年経験してきました。
このnoteは、プロダクトマネージャー向け公演資料の紹介と簡単なサマリーを記載しています。
資料については、さくっと読めるようにしてあるつもりなので、時間がありましたらぜひチェックしていただけると嬉しいです。
スライドのサマリー
優れた製品開発におけるコミュニケーションの重要性
コミュニケーションの基本は、相手を正しく理解し、相手に合わせて伝える努力をすることです。
しかし、私たちは自分たちが思っている以上に、互いを理解できていないことが多いです。
この認識のギャップを埋めるためには、異文化や異業種間でのコミュニケーションにおいても、同じ原則が適用されます。
異文化間のコミュニケーション
異なる文化背景を持つ人々とのコミュニケーションでは、互いの常識が異なるため、相互理解には更なる努力が必要です。
例えば、イスラム文化における食事のマナーや宗教的制約に対する理解は、異文化間での尊重と協力の基盤を築きます。
では、「職種の違い」においては、上記のような工夫は不要なのでしょうか?
コミュニケーションの深層への探求: 構造言語学と構造主義的な考えを応用する
コミュニケーションの重要性は、私の経験が深まるにつれ、より鮮明になってきました。特に、構造言語学や構造主義の視点を取り入れることで、コミュニケーションの深層を理解し、より効果的な交流を図ることができるようになってきました。
細かな理論の説明は省きまして、イメージで捉えてもらえればと思います。
例えば「ネズミ」という言葉があります。
日本語では大小の区別なく「ネズミ」と言いますが、
一方、英語であれば「rat(大型)」と「mouse(小型)」に分けられます。
なので「ネズミがいた」と言ったときに、大きいの?小さいの?どっち?というようなコミュニケーションがもしかしたらアメリカ人から返ってくるなんてことがあるかと思います。
大きいか小さいかなんて日本人にとってはどちらでも良いけど、アメリカの人からしたら、「自分のコミュニケーション」にとって必要なイメージになる。みたいな感じです。
ここで「細かいですね、そこ気にします?」なんて言ってしまったらコミュニケーションは損なわれますし、文化を理解していない、ということになるでしょう。
(もちろん気にしないアメリカの方も多いと思いますが、少しわかりやすくするためにオーバーな表現にしました)
小さな差、というのは意外と大きく、モノの見方が違うというのは文化の違いにつながります。
事例:エンジニア文化について知る
スライドの中で、この本の紹介をさせてもらいました。
詳細はスライドを見てもらいたいですが、
帰納法(具体的なゴールから機能を考えたい)で考えがちなエンジニアに対して、演繹法(機能の積み重ねからゴールを見出したい)で考えがちな企画者の対立、などについて述べています。
相手との違いを理解して、適切に合わせて伝える努力
コミュニケーションの技術は、相手の文化や職種に合わせて伝える努力から始まります。
専門用語の使用を控え、相手が理解しやすい形で情報を提供することが重要です。
また、プロダクトビジョン、カスタマージャーニー、プロダクトロードマップなど、共通の目標に向かって進むためのツールも有効に活用されます。