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博士がゆく 番外編「チップがない」
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「あれ?」
実験の途中でPipetmanのチップを使いきった博士(ひろし)はストックのチップボックスを取りに行っておかしなことに気がついた。いつもは山積みにされているチップボックスが2〜3個しか積まれていない。
不安になって指導教員に確認したところチップは注文しているが、世界中でプラスチックが不足しているらしくチップの配送が遅れると販売会社から連絡があったそうだ。短期的には実験の頻度を減らせばいいが、この問題が長期化すると困る。最近実験がうまくいっている博士は、今のうちに実験を進めたくてしょうがない。
実験室にもどって続きの実験を行おうとしたところ、アイツがいた。
「やぁ、ひろし君。なにかお困りかな?」
「久しぶりだな。ちょうど世界中の人がプラスチック不足に困っていたところだ。何とかしてくれないか?」
「そんなことできるわけないじゃないか」
めずらしく慌てる細胞くんをみて博士は少し笑った。実験室は誰かが使ったのか、アルコールスプレーの香りであふれている。
このこぶし大の青いしゃべる物体は、細胞くんというらしい。博士が困っているとふらっと現れては悩みを解決してくれる。最初は細胞くんが現れるたびに驚いていたが、最近は驚くことも少なくなったから、人間の適応力というのはすごいものだ。
「冗談だよ。ただ、実験に使うピペットチップを代理店から購入できなくて困っていたんだ」
「そういうコトか!それならちょっとした解決策があるよ」
「そうなのか?」
「うん」
「一体どうやるんだ?先に言っておくがピペットチップを洗うのはごめんだぞ」
(つづく)
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