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脊柱側弯症なのでコルセットを買いました

脊柱側彎症という症状をしっているだろうか。
これは脊柱、要するに背骨が、体の側面方向に向かって曲がって伸びている状態を指す。
体に対して前方に背中が丸まっている状態を猫背というが、それに似た言い方をするとこちらは蛇背となるらしい。蛇行する蛇のように、あるいはSの字を描くようにして背骨が曲がっているのである。基本的に、この状態が完治することはないらしく、重度のものになると外科手術を必要とする場合もあるという。

若い女性に多い症状らしいが、私も実は脊柱側弯症に悩んでいる。
確か小学生だか中学生だかの頃にそうだと分かり、年に一度くらいある健康診断みたいなので度々指摘を受けていたのだが、特に自分からできることもなく、私の背骨は少し曲がったまま成長し続け、当然特に治ったりすることもなく今日に至っている。
今でも背中をなぞれば明らかに曲がっていることが分かる(腹の中ほどで右方向に大きく膨らんでいる)し、慢性的な腰痛を伴う。
私がまだ大学に在籍していたころ、ある日の講義であまりの腰痛のひどさに全く集中できなくなり、講義に出るのが非常に嫌になってしまった。
これは私が大学に行かなくなる直前くらいの出来事で、退学の直接的な原因の一つ(さらに言えば仕事が長く続かない原因でもあり、さらにさらに言えば私の抑鬱気質の原因の一つですらあるかもしれない)だと私は考えている。

それで、先日また腰痛がひどくなり、自然にAmazonでコルセット、もとい腰痛サポーターを探していた。
今日それが届き、さっそく装着している次第である。

間違いなく腰痛は和らいでいるし、姿勢もマシになっている。背骨はいつもよりピンと伸びている気がするし、身長も数センチ伸びているのではないかと思われる。今日からこれを着けて過ごすのが習慣になるわけだ。
しかし当然と言えば当然なのだがこれは対処療法であり、根本的な解決にはなっていない(先にも書いたが、基本的に解決しない症状である)。毎日着けるということを考えただけでいずれ忘れるだろうことが想像に難くないし、背骨が伸びている気がするのはそうできる範疇のうちの話であって、確実にコルセット内部で背骨は曲がったままである。
いつまで着けていられるかは今の時点では何とも言えない。このコルセットも、私の部屋の隅で埃を被っている数多の衝動買いした物品たちの仲間入りをするのではないか。
そうならないことを願うばかりである。着けていないときもできるだけ手の届く場所に置くよう注意しよう。これを紛失して腰が痛い痛いと騒ぐのは余りに滑稽だ。

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